2022.12.04
間が空いてしまいましたが、クンウー•パイクのニ部は、グラナドス作曲のピアノ組曲
‘ゴイェスカス’ でした。
グラナドスはスペインの作曲家でこの曲は、1909~1911にかけて作曲されました。
まず、ゴイェスカスって何?と思いますよね。
日本語になおすと、’ゴヤ風’ ’ゴヤのスタイルで’
となるそうです。そうです、あのスペインを代表する画家ゴヤ(1746~1828)です。そのゴヤは、自国のアイデンティティを体現する画家として尊敬され、ゴヤの活動した時代やその絵画の登場人物、とりわけマホとマハ(伊達男と伊達女)を題材としたオペラなど多数作られたそうです。グラナドスは、それをピアノ独奏によるユニークな組曲として完成させたのです。
このゴイェスカスには副題として、’恋するマホたち’とあります。(なるほど…)
組曲タイトル
愛の言葉/窓辺の語らい/ともしびのファンダンゴ/嘆き、またはマハとナイチンゲール/愛と死/
エピローグ~幽霊のセレナード/補遺 わら人形
/ となっています。
この曲はタイトルしか知らなくて、曲そのものは始めてでした。どういう曲か興味はあったものの、もし退屈だったら🥱どうしようと少し不安でもありました。結果、その不安は見事に覆されました。1曲1曲のキャラクターがはっきりしていて、飽きさせないどころか物語の中に引き込まれていくという感覚でした。特に’マハとナイチンゲール’は音の美しさにずっとずっと聴いていたいと思わせるものでした。
まさにクンウー•パイクの凄さを感じさせる演奏でした。割れんばかりの拍手で再度登場した彼、最後は柔らかい表情になっていました。
グラナドスの演奏で、一部のラベルの演奏は帳消しになりました。大満足!