2016.09.19
「ピアノを弾く」・・・NO.3
鍵盤を押せば音は出てくるのですが、美しい音、心地のよい音となると、そう簡単ではないのです。大きい音でも耳にガーンとくるものと、豊かに響いて耳に入ってくるものがあります。ではその違いはどこからくるものでしょうか?
答えは、いくつか考えられるとおもいますが、私は、3つの要素が大切なのではないかと思います。
1つ・・・イメージすること。音を出す前に、どんな音にしようか、こういう音を出したいと想像する力。
2つ・・・身体の使い方。前回書いたものと重複しますが、下半身の支え、上半身の脱力、柔軟さ、腕、手首のしなやかさ、指の瞬発力など。
3つ・・・聴力。出した音が、どんな音になっているか、自分の耳で聴く力。
この3つは、1でイメージ、2で実際の音、3でフィードバックということになります。3段階を瞬時に実践するには、練習による積み重ねが必要です。意識して訓練していくことによって、いい音は必ず生まれて来ます。