今年もレッスンにご協力をいただき、ありがとうございました!
2016.12.11
♪♪♪ピアノ教室こばなし㉗♪♪♪
毎週教室への送り迎え、お家での練習のサポートなど、お忙しい中、協力していただく事は本当に大変かと思います。感謝いたします!
さて、今回は高校受験で教室をお休み中のBさんのことをお話したいと思います。
Bさんがピアノを始めたのは小学校3年生で、どちらかと言うと少し遅めのスタートでした。しかし3年生の冬、突然「学校のピアノ伴奏のオーディションを受けたい!」と言い出し、あわてて補講レッスンをしたのでした。でも、やはり習い始めてまだ1年も経ってないBさんには無理があり、両手で数段弾けるようになるのが精一杯でした。
その後、小学校のうちは伴奏をやりたいとは一言も言ってきませんでしたので、もう興味がないのかな?と思っていました。
ところが、数年経った中学3年の今、振り返ってみると毎年ピアノ伴奏者に選ばれ、しかも伴奏者賞を二度頂けるような生徒に成長していたのです。Bさんがそんなふうに成長したのは、もちろんコツコツと練習を続けてきた事もありますが、自分の演奏する音楽に積極的だったからだと思います。
Bさんは自宅練習で何か分からないことや、どうしてもうまく弾けなかった箇所があると、レッスンの最初に「ここのリズムがよく分からなかったんだけど」とか「ここがうまく弾けないよ~」と、今日自分は何ができるようになって帰りたいのか、意識をしてレッスンにのぞんでいました。
また、伴奏の曲などは指番号が書いていないことがほとんどなので、弾きにくい箇所は色々な指使いを二人で試しながら、どんな指使いが一番弾きやすくて綺麗に聴こえるのか相談しながら決めていきました。足で踏むペダルのマークも同様に楽譜には書いていないので、「これは音が濁るね。ここで踏み替えたほうがきれい!」という感じで二人で研究を重ねた上でどうペダルを踏むのがいいか決めてきました。その結果、自分の演奏をよく聴き、どう弾いたらその音楽が素敵に聴こえるのか、自分自身で考えられるようになったのです。そして、この『自分でどう音楽を作り上げていくのか、考えること』は、とても楽しい作業なのです。
これから成長していく他の生徒さん達も、少しずつ自分で考えられる習慣がついていき、二人で相談しながら音楽を作りあげていけるようなレッスンができるようになれたら嬉しく思います。そのためにも日頃のコミニュケーションが大切なので、一見、レッスンとは関係ないような会話もしながら、やがては音楽について意見を交換し合えるような関係を作っていきたいと思います。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。