2017.02.15
中学の吹奏楽で活躍していた中3の彼、受験目前の12月になって、どうしても音高に行きたい!と言い出し、2ヶ月で副科のピアノと聴音の指導をして欲しい、と頼まれました。ピアノは幼少期の音楽教室以来習った事がないし、聴音はやった事がない!たった2ヶ月での受験指導なんてした事がなかったので、私も全然自信がなかったけれど、彼の熱意に動かされ、お引き受けし、全力で指導しました。
聴音は全くやった事がなく、最初は全然書けませんでした・・・。でも書けないのは、音が聴き取れない訳ではなく、元々耳は良くてちゃんと聴けているのに、楽譜を正しく早く書けないだけである事が分かったので、楽譜を書くルール、音価に応じたスペースの取り方、符尾の長さ、符桁の書き方などを覚えて貰いました。たいてい音はちゃんと取れているのに、リズムが書けなかったので、リズム打ちとかリズムパターンを暗記する訓練を重ねて行くうちに、だんだんに早く正しく書けるようになって来ました。
ピアノは、ソナチネ1曲、ずっとレッスンを受けていなかったなんて信じられない位、音楽的にいい演奏をできるようになりました!でも人前でピアノを弾いた事がない、と言う彼。本番で上がってしまうのが心配だったので、最後の日には、主人も呼んで来て、2人で試験官さながらピアノの横に座って、演奏してもらったら、ミスもなく立派に弾けて一安心!
きっと専攻の楽器の演奏が素晴らしかったのと、元々彼に音楽力があったので、たった2ヶ月の準備期間で合格する事ができました。合格発表の後、お母さんと2人で喜びの報告に来てくれて、彼の満面の笑顔を見られて、私もすごく嬉しかった!これから音高、音大と進んで、立派な音楽家になった彼と又会いたいです!(^^♪