2011.04.06
わたしたちは無意識に楽譜を読んで弾いているような錯覚を覚えますが、実は読譜をきちんとしています。
字を読むように、記号を読むように楽譜を読みます。
読譜をするには楽典の能力が不可欠です。本当に読譜が出来ている生徒さんは意外と少ないのが現状です。まずピアノを弾くことに意識が行き、楽譜を読むことに抵抗があるからです。読譜は案外時間がかかります。
ピアノが弾ける=指がよく回る、動く・・・ではないのです。
楽譜にかいてあることをひとつひとつ読み取っていかなければなりません。
ト音記号の意味、四分音符の音価に始まり、正しく音符を読み、音符以外に書かれていることを正しく読み、作曲者の意図を汲み、時代背景を考え・・・などなど、非常に奥深いのです。
読譜の楽しさに目覚めると本当に音楽が面白くなってきます。
本番に追われ、思うように深く読み取る時間がないことが多いですが、一曲にじっくり取り組むことをもっとしていく時間がほしいです!!