2013.06.11
Kくん、小学2年生。1年ちょっと前に、前任の先生が教室を閉鎖されるとのことで、私のところにやってきました。忘れもしない、初日…。
「Kくん、今までどんな曲弾いてたか、聴かせてもらってもいい?」
「イヤだ、絶対弾かない。ピアノなんて嫌いだもん。」
どうやらお母様が、男の子でもピアノが弾けるようになってほしいと思い、レッスンに通っていた様子。それから今まで、世間話やら学校の話やら、弾く時間よりトーク優先、教材は本人の希望のもの、それでもお月謝をいただく以上、何らかの知識、テクニックは教えていかなければと、試行錯誤のレッスンを続けていました。
そしてついに昨日、妹さんのレッスンのお迎えにきたお母様から、「Kが毎日練習するんです。で、ピアノが楽しいって。私、そんな言葉初めて聞きました。ありがとうございました。」とご報告が…。
トークが行き過ぎて悪ふざけになったり、楽器を乱暴に扱ったりすると、私も本気で叱ったこともありました。「もうレッスンに来てくれないかも…。」と、不安になったことも数知れず…。でも今までやってきたことは、無駄じゃなかった。
本当によかった。お母様、ご報告ありがとうございました。