2014.12.03
少し、乱暴な言い方ですが生きている以上、呼吸しているので。その身体的な呼吸をしていればピアノは弾けます。
でもピアノのための呼吸ってなんでしょう。いつも生徒さんには話します。
「生きてるんだから呼吸してるのは当然なんだけど、ピアノの呼吸は?」
と。
キャッチボールでボールを投げる時、サッカーでボールを蹴る時、テニスでもバドミントンでもバレーボールでも打つとき、それが決まった時は息は吐いているはず。吸いながら、ではないはず。良い一撃の瞬間は身体から良い感じで、息が吐けています。でも、その吐く息のためには、しっかり吸えていないとダメなのです。
ピアノもそう。なんか速いパッセージの前とか苦手な箇所で間違えてしまうと、焦って呼吸は浅くなっている。気持ちはわかります。でも次の瞬間、どこか切り替える前に深呼吸。すると吐きながら力みが取れて、音が鳴る。
昨日は小4のYちゃん、小5のKくん、大人の生徒さんにこの呼吸の話をして、実際に私が横で大きく吸ったりして、(少しオーバーに)曲の流れをつかんでみました。3人に共通は、つっかえると焦って速くなって勿体ない演奏になること。小学生の二人はスイミングにも通っているし、Yちゃんはキャッチボールで理解もしてくれたようです。
呼吸。
私が師事していた声楽の先生がこんなことをおっしゃっていました。
「呼吸って言う字、呼ぶ吸うって書くけど、まず吸わなきゃ呼べないよな〜その吸い方しっかりしないと、大きな良い声で音は呼べないぞ。字のイメージは吸呼って思え。出すより吸い方がまず大事だぞ。吐く息の流れに言葉を乗せるから感動するんだ。」
と。
声楽には言葉があります。ピアノには言葉、歌詞はないけれどメロディーを息の流れに乗せないと、歌えません。同じですね。
昨日はふと、頂いたイタリアワインを見ながらその先生を思い出していました。イタリアワインがお好きな先生。もうお目にかかることが出来ない先生の一言を思い出せ、レッスンに使えました。この時期、先生にイタリアワインを贈るのが楽しみだったのですがそれも出来ない今、イタリアワインを頂いて何だか不思議なご縁を感じ思い出しながら充電が出来た感じがしました。
呼吸、大事に行きましょう。