2014.08.29
以前、何かの話で「小さい時のピアノの置き場所は、リビングやそれに、近いところ。皆がいて、すぐに弾ける場所。お母さんが見える場所」というのを聞きました。ある程度、一人で出来るまでは家族の目があるように、という意味でしょう。でも、家族が教えるのではなく、一緒に感じる、と言うことで。
私は子供の時、最近では聞かなくなった応接間にピアノがありました。なので、お客さんが来てしまうと弾けなかったものです。
ピアノの置き場所、置く環境は時代とともに変わっていますね。
そんな昨日、先月末にお引越しをされた大人の生徒さんが久々のレッスンでした。ご新居の話しになりまして、ピアノの音がやけに響くな、と感じている、と。今まで和室に置いてあったピアノが、フローリングの場所に来たからです。共鳴して、響きます。
ラグを敷くとか、すぐに出来る遮音の話をしました。小さい生徒さんは、こう響くと気持ちが良くて上手に聞こえるようですが、実はきちんと音を聞いていないので、気をつけなければなりません。昔も、そう調律師さんに教えていただき、アドバイスした生徒さんがいます。今ではその心配もないです。
大人のMさんは、今までもレッスンの中で、電子ピアノの違いを感じながら、練習しレッスンの時にはピアノの音の伸びを感じることが出来る方なので、余計に気づいたのかもしれません。ピアノにとって良い場所、自分にとって良い場所、この一致はなかなか難しい住宅事情ではありますが、決めた中でピアノに良いように、また近隣のご迷惑にもならないよう置いて、練習して行きたいですね。
遮音や防音について、何かありましたらいつでも聞いて下さいね。とりあえず、家にあるもので出来るところからお話ししますので。