2014.05.15
ピカルディの3度とは、本来短調の曲の終止が同主調の長調の和音で終わる時の、言い方です。主にバロック時代の作品に多いですが、その手法は色々な作品に見られます。
簡単に言うと、暗めの短調に曲がそのまま終わらず、最後だけ明るくなって終わる、と言うと皆さん分かるかな。
楽譜の曲はホ短調で進み、最後の4小節は明るいホ長調になっています。まぁ、生徒さんには実際にそういう曲に出会った時に、その都度説明はしています。
さて、難しいことはさておき、そのピカルディの3度が出てくることによって、終わり方がどんな風に感じられて、どんな風にどんな音で弾きたいか、が重要です。その人によって感じるイメージがあるでしょう。実際に音を聞くと湧きやすく、なかなか文章では伝えにくいものがありますが。
昨日この曲で、Aちゃんが感じたことは
「どんよりした雲と言うか夜のような空に、光が差して来た感じ」
「教会の天井から天使が来る感じ」
こんな二つのイメージでして、私のイメージとも同じです。
最後の最後で明るくなるけれど、脳天気に明るくなるというよりスーッと‥‥何か敬虔な気持ちになったり、救われるような昇天するようななんとも文章には難しい雰囲気、聞けば納得の響きです。
ということで、生徒さんには一度は何かしら弾いて欲しいピカルディの3度の終止がある曲。その曲にであった時の皆さんのイメージを聞くことを楽しみにしています。