2021.01.13
最近、父が音大進学を反対していた理由が判るようになりました。
「考え方がモノラルになる」
こう頑なに、首を縦にふらなかった父。
1週間くらい、正座で夜な夜な説得していた私。
でも、論破され。
後で妹は、
「お姉ちゃんは、音楽以外も出来たから、お父さんは期待したんだよ」
と。
でも、
「考え方がモノラルになる」
の一点張りには、少々滅入りました。
が、もうその時の私には、音楽しか見えなかったのでね。
ちなみに、担任からも音楽でなく、
「ピアノが上手な国語の先生の道もあるぞ」
と、言われたっけ。
でも、読書は好きです。
片っ端から色々なジャンルを、読みました。
実家は茶道をしていたので、そのおかげで茶道はしないけれど、茶道にまつわる歳時記や、お花や行事や懐石料理などは好きで、学びました。
自分の中で、学校は音楽にするけれど、雑学は大好きだし、生活スタイルは何も変わらないつもりでいたんです。
最終的に、音大進学にOKは出ました。
その一言は、
「就職も、自分の力でします」
だったとか。
実は、父自身が大学受験の時に自分の父に、夜な夜な説得をしたことが、あったそうで。
最後に、言った一言が
「親父の世話にはならないで、就職する」
だったとか。
それを聞いて、デジャヴ。
翌日、母から
「お父さん、音大で良いって」
と、なりまして。
高2でこんなこと、していたのですがね。
その後も、父のモノラルになる、がずっと心の奥深くにあり、本屋でバイトしたり、音大にいきながら音楽一色にしていなかった自分が今あるんだな、と思えます。
それこそ、ピアノの先生仲間には、異業種の二刀流の先生もいます。いきなり、ピアノの先生でなくて、学校で経験を積んだ先生もいます。
さらに今も、何か学び資格を取ったりしている先生もいます。
だから、お話も楽しいし色々な角度から、物事を捉えることができるので、ためになります。
さてそんな私は、雑学しかないなぁ、なんて呟いたらその雑学を褒めてくれました。雑学王ほどではないですが、このままのスタイルでピアノ以外のネタも引き続き提供していきたいです。
だから、モノラルな人間になるな、と言う父の一言が、今更ながら響くのでした。