2020.08.03
ジャズってなんだろう?
私がジャズを意識したのは、中学の時に親友から誕生日プレゼントにもらった、村上春樹の「風の歌を聴け」から。
バーやジャズや、
喫茶店やジャズや、
デートやジャズや、
大人だなぁ、と感じたもので。
これが、大人なのかなぁ?と。
様々な春樹チックな表現はあるけれど、やはり音楽の言葉には敏感だったのかな。だからといって、そこでジャズを聴き漁ったりはしなかった。
漠然とジャズ。
何しろ、聞いたこともない人の名前なのか、地名なのか、リズムや曲のことなのかカタカナばかり。
まだ、その頃はクラシックしか音楽ではない、みたいな偏った時期だったから。
ソナチネ、ロンド、メヌエット、アウフタクト、リタルダンド
などのカタカナはわかるけれど
アールアンドビー(R&B)、ダウンタウンブギ、トムコリンズ、メイジャーセブン
などのカタカナは知らない当時、お酒やタバコの銘柄か?と、不思議な感じ。
さらっと読み流したものの、その後私は春樹ストの道を辿ることに。
すると、その先に小説の中にはクラシック音楽も登場する。その感覚や感性もまた、私に影響を与える。
酒、タバコ、喫茶店、コーヒー、料理、旅行、スポーツ、恋愛、音楽。
小説の中に出てくる彼の言葉遣いに魅了され、
私の十代、二十代は春樹と共に。勿論他の本も読みましたよ。漱石の3部作、とかドフトエフスキーとか、新井素子や星新一、西村京太郎シリーズなんかも。
でも、春樹。
色々読んでいましたが、知らない音楽ジャンルを知るきっかけをくれ、それに対する大人な妄想を抱いたのは、春樹のおかげ。
久々に出た短編にも、その色は健在でした。一気に読みました。
ちなみに、先週、大人の生徒さんMさんと、村上作品やジャズに関して話せた時間は楽しかったてす!