2018.12.19
♯や♭に初めて出会うとき。
「黒いところを弾くって覚えないでね!」
♯半音上、右の隣
♭半音下、左の隣
そんな風に始まります。
段々進み、今度は調号としての♯や♭との出会いになります。
♯1つはト長調、2つはニ長調
付く順番はファドソレラミシ
♭1つはヘ長調、2つは変ロ長調
付く順番はシミラレソドファ
「呪文のように覚えよう!」
とは言っても、なかなかこれは難しくすんなり一回では定着しませんから、繰り返し。
でも、♭が沢山付いているはずの「猫踏んじゃった」はみんな、弾きたがるし弾けるのに不思議ですよね。
次に♯や♭に対して何か感じる時期は、中学生くらいかなぁ。
J-POPを弾く時に、簡単アレンジでハ長調などを選んで弾く、となったときに原曲は「G♭」などと書かれていることがほとんど。
すると、抵抗なく簡単楽譜で弾きつつも
「なんか、軽い感じ。もっとしっくりくる曲だったはず」
そう感じてくる生徒さん、増えて来ています。
更に、こんな話にまで発展するともうお喋りも楽しくて。以下、先日のレッスンでの会話です。
「僕、♭の方が好きで〜〜」
「あ、わかるよ。♭が弾きやすい、♯が弾きやすいは人によってあるんだよ。実は先生も♭派」
「♭の方がなんかあったかいって言うか〜〜」
「そうそう!♯はなんか鋭いような?」
これは、単に主観です。私と中2のKくんと意見が一致しただけで、根拠とかはないです。でも、こう言う話ができるようになると、ただピアノを弾く、音の間違いを直す、だけのレッスンでなく楽しさが変わってくるのでした。ついつい、お喋りに花が咲き脱線することも然り。
♯と♭、出て来ても嫌いにならないでね。
因みに、この話をしたKくんの将来の夢は、自分の部屋にグランドピアノを置くこと。そのピアノの選定には、先生もついて行くね〜〜と、約束しました。
今、好きな♭系で曲をメドレーにする、と楽しく弾いています。