2018.11.19
「いつやるか?」
「今でしょ」
かなり前の流行語ですが、レッスンで間違えたところを正しく弾く練習をやるには、やはり
「今でしょ」
は、大きいかな、と感じます。
レッスンで確認して、その時ですらほんの数秒前の事でも、わならなくなる生徒さんもいます。それは、何をすべきかが、自分の中に落とし込めていなくて、言われたがままに弾いたから、なんですね。
見て、やり方、動かし方がわかって、それをどういうふうに弾くのかが体に入って初めて、指を通して音になる。
更に、出た音を耳で今度は聞いて確認して、それでやっとこさ、形になる。そして、そこに気持ちが入ることで音が音色になる。
これが、ピアノを弾く行為なんです。
一概に
「弾きなさい〜〜」
と言っても、これだけのことをどこまで理解しているか、また体が動くか、と考えるとピアノを弾くって一大事ですね。
だから、毎日が大切。
間違えたところを直すのは「今でしょ」になるんです。
クリスマスグループをしよう、と期間限定で曲を決めるとみんな、張り切って来ます。たしかにゴールが見える発表の場は、そうなりますね。でもそれが、日々のレッスンへの練習でも出ると、というか出ている子がいわゆるお母さんたちが思われる「上手な子」なんですよ。
ま、苦手なことに腰が上がらない気持ちはよくわかります。誰だってありますからね。そんなことも思いつつ、「今でしょ」を気にして声かけをしていきますし、ご家庭でもそうあっていただきたいな、と日々思っています。