2017.06.06
6歳の6月6日に、芸事を習い始めると良い
昔からそんな言い伝えが、ありますが耳にしたことは、ありますか?
私は祖母が茶道をしていたので、お稽古をするならば、とこのことを聞かされていました。が、実際にその稽古初めに合わせて、何かしたかといえば、何もしてないですけど。
以下、稽古初めについて書かれたものを引用します。
楽器や舞踊など伝統芸能の「稽古始め」は6歳の6月6日がよいとされ、歌舞伎、能、狂言でも「初稽古(はつげいこ)」と呼んで、その日に稽古を始めるべしとしています。室町時代に能を大成した世阿弥(ぜあみ:1363〜1443)の著『風姿花伝(ふうしかでん)』によりますと、その冒頭に習い事を始めるには数え七歳(つまり満6歳の年のうち)がもっとも良いと説いています。
(意訳)芸能においては、おおよそ七歳をむかえるとき初稽古とするのです。この頃の稽古は、子どもが自然にやり出した中に、生まれ持った美点が見つかるものです。舞いや働き(演者の所作)、また謡(うた)いは、たとえぎこちない動きでも、何気なくやり出したらそれを大切にして、まずはその子の心のままに、やりたいようにやらせてみること。こと細かに、これは良い、これは悪いと教えてはいけません。あまり厳しく注意すると、子どもはやる気を失い、おっくうになって、能そのものが止まってしまうでしょう。
さらに言えば、もっぱら基本動作以外はやらせてはいけません。込み入った物まねは、仮に出来ても教えるべきではないのです。ましてや大舞台の幕開けの能には、立たせてはいけません。子どもにふさわしい場面で、まずは得意な芸をやらせてみるのが良いでしょう。
このような説明が、稽古初めにはありました。世阿弥とは、かなり遡ります。でもその頃からの、芸事に対する本質は変わっていないようにも、感じます。
それが、西洋の楽器ピアノであっても、そうかもしれません。「もっぱら基本動作以外やらせてはいけません」が、そうですよね。とにかく基本をしっかり。
6歳6月6日に始めなくても、基本をしっかり!は、やはり全てに通じますからね。