2013.11.06
ピアノは触れば鳴る楽器です。
その触り方によって、幾通りもの
音をだせる。
ガサガサした音にするか、艶やかな音にするか。
演奏者の心と耳に全てがゆだねられている。
本人が気付くかどうか。
綺麗か、汚ないか。
右手を出して、左手はもっと小さく、ここでペダルを踏んで、
と、言われその通りやってもOKじゃないのは、丁度良くないから。
ただ出すだけでも、ただ弱々弾くだけでも、いけない。
その音に心があり、旋律として、音楽として、立体的に聴こえてこなければ。
こういう歌だと、自分がわかって心で歌って耳でその響きを確認していなければ、
どんなに難しい曲を間違えずに両手で弾けたとしても、
聴いている人を感動させることも、自分自身が感動することもない。
とは言え、まずは自由に弾けるようにならないとこの作業まで、
神経が行き届かないのだけれど。
たとえば、たったの1フレーズ。
赤とんぼの4小節をどれだけ心に染み入る音で弾けるか。
それが出来る事が、ピアノがうまいことではないかと思う。
それは、当たり前の連続なのだけれど、
すっと入ったり、深く押したり、軽く触れたり、息をしたり、
何もしていないようで、美しく弾くためには色々なことをしている。
ベテランの生徒達で当たり前のことが、習いたての生徒では、そうはいかない。
あら、どうしてそこ飛び出るの?
べたっと弾かないよ。
手の中に空気を入れて、
背中真っ直ぐ、
足をしっかり台につけて、
最後は優しく、ホッとして。
美しい音への道のりは途方もなく・・・・・長く険しい😓💦
だけど、色んな事が積み重なって、技術となって身についたら、
それは一生の宝となり、いつでも、心と耳で音楽を奏でるようになる。
最初が肝心。
初めの一歩が大切だと、心を引き締め小さな子供達の指導を見つめ直す、
さちこ先生であります。
美しい音が操れるようになる日を夢みて✨✨
どんなに訓練を重ねた究極の美音だとしてもも、同じ音は二度と出せないというのも、ピアノ。
だからこそ、日々新鮮で、より以上の響きを目指して練習し、指先から魂を込める。
一瞬のその音が輝くように✨✨
今にも雪が降りそうな冬の空
タイヤ換えておくれ〜