2022.08.21
先週は発表会。今週は静岡県学生音楽コンクールに行ってきました。
ピアノ部門の中学生と高校生しか聴けなかったのですが、それぞれ課題曲1曲を演奏します。つまり、各部で全員が同じ曲を演奏するということ。
確かに同じ曲なのですが、同じ演奏は1つもありません。まあ、演奏者が違えば演奏も違うのは当然といえば当然。それでも「こんなに違うものか」と驚きました。
中学生の課題曲はベートーヴェン作曲のピアノソナタ「悲愴」第1楽章。
特に最初の和音が印象的で、「何かあった!?」と心配になる程悲愴感に満ちた音の子もいれば、心が疲れて諦めの気持ちが混じった溜め息が出ちゃったような音の子もいました。
高校生の課題もベートーヴェン作曲のピアノソナタ第4番op.7第1楽章。
こちらもどっしりとした音から透明感のある音まで本当に多彩な演奏で、全員が違うピアノで弾いているように感じました。1つ1つの音に対するこだわりも感じられ、聴いていて本当に楽しかったです。
コンクールなので点数や順位が付くことは避けられませんが、本当に素晴らしい演奏ばかりでした。
入賞された方にも、悔いが残る演奏だった方にも、改めて心からの拍手を送ります!いつかまた皆さんの演奏に出会えますように…☆