2019.10.11
こんにちは。能美市のピアノ教室、いしくらピアノ教室です。
前回の続きになりますが、エビングハウスの忘却曲線、と照らし合せて考えてみたいと思います。
人間の記憶は、時間が経過すると少しずつ忘れていきます。初めは100点のテストが(復習無しで)1か月後に同じテストをすると、90点になっていくように、覚えてから時間が長く経過すると、記憶が曖昧になっていきます。(詳しくは様々な研究結果に記載されています。)ただし、間を長くあけずに復習をすると100に近づいていく。
この事から、まずはピアノをやめてからのブランクの時間が短い方が、より以前の状態に近づいていけるので、①と③は戻りやすいです。
ただ、この①と③は、ピアノを5年続けたか10年続けたか、に違いがあるので、それぞれ辞めた時を100、としましたが、、、実はここがポイントです!
100は100でも、同じ100、ではありません!
こう考えてみてください。『単位が違う』と。
例えば、100センチと100メートル、のように。もし時間にするなら、100時間と1000時間のような具合に。
そして、①よりも③の方が5年も長く続けている分、忘却曲線の下がり方が緩やかになります。コツコツ積み重ねてきた知識や指の動きがしっかり定着していて、"忘れにくくなっている"んです。
【忘れにくく、定着している分戻りやすい】
つまり、一番弾ける順番としては③④①②となり、さらに④と①の間にはかなりの差があることになります。①の80と④の80は違うように、そもそも比較が難しいのですが、考え方として例にしました。
つまり、ピアノは10年!(あくまでも目安、15年という先生も)続ければ、ある程度の知識、技術は身につき、辞めて多少ブランクがあっても、きっとまた楽しめるくらいにはなっている、と言えます。だから、昔習っていたけれど今は弾けない、は、あるあるなのです。
剣道、柔道、花道、茶道、、のように「道」がつく習い事は、本当に道のように長く習って、その真髄を極めるまで長く習っていけますし、子どもから大人まで習っていますね。
ピアノ道、とはいいませんが、5年で辞めると技術の"貯金"が少なく、忘却曲線にのまれてしまいます(T-T)!あら〜!せっかく習ったのに、あっと言う間に忘れるなんて、もったいない!!
10年は、色々な人生の節目があります。なかなか続けるのは難しいこともありますが、細くても長〜く、が楽しむコツですね(*^_^*)