2014.04.18
ピアノは一人でステージに立つ機会が多いです。
きれいなドレスを着たり蝶ネクタイを付けたり、見た目は華やかですが、本人達はそれどころではないっ!
その緊張感、孤独感やストレスはステージに立った人にしかわかりません。
何か月も練習した事を、たった1回で、それも大勢の人が見ている前で・・・。
きれいなドレスの中の足は震えていたりします。
それがコンクールとなるとまた別のプレッシャーが。
ピアノコンクールって「ハイレベルな生徒さんが出るもの」って思ってる方多いでしょうね。
実はその逆で、「レベルを上げるために出るもの」です。
今の自分には何が足りないのか、どのような練習をしなければいけないのか。
普段の練習ではなかなか意識がいかない事を、少し突っ込んで考える機会がコンクールだと思います。
本番の演奏にはどんな練習をして来たかが顕著に表れます。
賞はそこに付いてくるものです。
小2からコンクールに毎年挑戦していた○○ちゃん。
練習はするんだけれども、丁寧に考えて練習するのが苦手。
なのでなかなか賞は頂けない。
小6の時、ちょっと大きめの曲を選ぶと、
曲が合ってたのか、本人の意識が変わったのか、ぐっと深い練習をするようになって努力の跡が良く見える。
「今年はいけるかな・・・」と期待しつつも本番は何が起こるか分からないので、あんまり余計なプレッシャーを与えないようにして。
本番。
最初はすごく調子が良かったけど後半ひっかかっちゃった!
すぐ弾き直し始めて最後まで弾ききった!・・・・が本人はすでに意気消沈。
「頑張ったね」と声をかけたけど、泣いてたかな。
いざ審査発表!名前が呼ばれたら表彰のためにステージに上がる事になっている。
私たち講師も緊張する一瞬。
『努力賞、プログラム○番、○○さん』
彼女の名前が呼ばれた!「やった!」と心の中でガッツポーズ!
彼女の努力が伝わった!
・・・・あれ?・・・・名前呼ばれたのに何でステージに上がらないの?
席から立つ気配も無い。・・・・まさか帰った!?
その時、ホールの後ろのドアから慌てて入って来た○○ちゃんとお母さん。
何事も無かった様にステージに上がって賞状を頂いてたけど。
「・・・・・何してたの」
『・・・・・・トイレ。・・・・・だって絶対賞もらえないと思ったから審査発表終わったらすぐ帰れるようにって思ってぇっ!(涙)』
「・・・・。」
初めての入賞をトイレで用を足してる時に聞いたのね・・・。
(笑!!)
皆さん、何が起こるかわかりません!審査発表は席で聞きましょう!
教室紹介動画はこちらっ↓↓
https://youtu.be/4S41P5iISkc