電子ピアノで練習している生徒の指導法、受講してきました(2)
2019.02.08
(前回の続きです)
一度にたくさん書くと読みにくいので、
数回に分けて補足します。
電子ピアノで練習している生徒に
共通する特徴として、
「スタッカートが上手くできない」
ことが挙げられます。
スタッカートの弾き方で
ピアノで練習しているか
電子ピアノで練習しているか
はっきり違いが分かります。
ピアノ所有者は
多彩な表現を行うことができますが、
電子ピアノ所有者は
分かりやすく書くと
「ブチッ」と
途切れる奏法になります。
これはなぜがというと、
「スムースリリース」や
「キーオフサンプリング」
などという
いわゆる
鍵盤を離したときの余韻を
コントロールできる機能が
古い機種には無いからです。
ここ5~6年に発売された機種には
内蔵されていますが、
それより古い機種で練習している生徒が
上手に演奏できないのも
納得です。
多くの指導者は
「電子ピアノの鍵盤は『軽いから』本物のピアノではスタッカートが抜けてしまう」
と思ってしまいますが、
実は鍵盤が軽い機種は
現行モデルは皆無です。
弾き比べをしたとき、
鍵盤の重さは大差ありませんでした。
高スペックモデルほど
たくさんの部品を使用しているから
ピアノのタッチを
より本物に近く再現しています。
となると、
古い機種で練習しているのは…
コントロールできないのも当然ですね。