2016.03.24
3月27日 第37回発表会を開催いたします。
毎年、発表会を開催できますのも父兄の皆様のご理解、ご協力のおかげと感謝しております。
昨年に引き続き、今年も皆さんに、演奏する曲のイメージ画をお願いしました。嬉しそうに画用紙を受け取る子供さんもいれば、苦手だからと顔をしかめるケースも・・・・。
音楽を聴いたり演奏する楽しみはなんだろう、と考えたとき、やはり感動を与えてくれるということが1番ではないでしょうか。では、感動とは?心を動かされることでしょうか。
しかし、それは実現しないと望めません。とすれば、実体験があるか、もしくはそれをイメージできるかということに繋がると思います。
もちろん、1曲を通して同じものではなく、和音の響きや音の強弱、高低、リズム、スピード感などで時と共にめまぐるしく変化します。その1場面でも、自分の中でイメージを捉えられれば、前後がつながり、曲全体がはっきりしてくるはずです。
思い出のある曲を弾くと、その時の自分に戻り、周りの様子やその時の自分の気持ちまで蘇ります。音楽は、そのように人の心を捉える強い力があります。
曲名が、具体的に存在するものの名前などは、容易にイメージすることができても、人の感情や形式名(ソナチネやソナタなど)のように抽象的なものは多少の訓練が必要です。
楽譜通りに間違いなく演奏できても、生き生きとしたものが無くては感動を伴う音楽にはなりません。それが「個々のイメージ力」だと思います。
もちろんそれは、1枚の画像に限らず、物語の展開であったり、色の変化であったり様々です。この演奏上、最も大切なイメージする力を導入期から育てることが、ピアノ演奏を生涯を通じて楽しめる基本だと思っています。
これからも一人ひとりが生き生きとレッスンに通えるような教室を目指していきたいと思います。
ご協力をよろしくお願いいたします。
加藤美代子