2022.02.21
ピアノは、一般的に一人で演奏する独奏が主流です。
多くのピアニストはピアノ独奏のみのプログラムで演奏会を開いています。
中には、ピアノデュオコンサートや他の楽器とのアンサンブルコンサートもありますが、数は少なめです。
では子どもたちが主役の発表会の場合は、というと、個人のピアノ教室主宰の場合は、圧倒的に独奏と連弾の両方を演奏することが多いです。
Pienha音楽教室でも発表会では、必ず個人演奏、連弾をプログラムに入れています。
コロナ前までは合奏なども取り入れていました。
理由は3つあります。
1つ目は、出番を増やす事によって、出演者本人にもご家族にも発表会のお楽しみが増えます。
2つ目は、個人演奏が、ものすごく頑張って練習したのに、本番で思ったように弾けなくて悔しかったり、悲しかったりしても、連弾で存分に力を発揮できれば気持ちが晴れやかになります。納得のいく演奏が披露できれば、達成感が味わえます。また、自信もつきます。
3つ目は、連弾に取り組むと、弾いているピアノの音が聴けるようになります。聴く耳が育つと、演奏力、音楽総合能力が格段にアップするのです。
一人で弾いている時には中々自分の音を聴けない子どもも、連弾の場合は、一生懸命ペアの相手の音を聴く事に集中してくれます。
自分一人で演奏するのと違い、連弾は、ペアの相手の音を注意深く聴かないとバランスの良い演奏になりません。
必然的に耳を研ぎ澄ましていくのです。
そうやってだんだん聴く耳が養われていきます。また、手を置く場所もお互に譲り合いながら決めます。
そんなこんなの練習を積み重ねて発表会まで頑張ります。
そして迎えた本番の舞台は、2人だけの唯一無二の演奏になります。
心を一つにして練習し、その頑張りが晴れ舞台での笑顔になります。
ピアノ連弾は、曲決めから練習、仕上げまで全ての過程が子どもたちの成長に繋がります。
ですから、発表会では連弾にも力を入れて取り組んでいます。