2021.11.06
世界には何百もの言語があります。
これまでは、一生日本で暮らしていれば、外国語が話せなくても不自由な事はほぼありませんでした。
けれども、令和時代に生まれた子どもたちはそうはいきません。
日本には多くの外国の方々が住んでいらっしゃいます。
いくら自動翻訳機能が発達しようともその国の言語でしか伝わらない事は数多くあります。
今後ますます増えていくであろう多国籍の皆さんとともに生きていく子どもたちは、世界規模で物事を考えていく能力が必要になります。
デジタルの進化は可能性を無限にしてくれましたが、人間にしか出来ない事も多くあります。
その一つは、自分の気持ちを伝えることや、相手の気持ちを理解する事です。
つまり、表情や声のトーン、所作や振る舞いで自分を表現したり、話し相手に寄り添ったりする。というようなコミュニケーション能力は、今後ますます重要になります。
日本語でしか伝わらないニュアンスや思いがあるように、世界中の人々との交流には、その国の言葉でしかわからないことも多くあります。
外国の方々と会話をするために、語学力を身につける事はとても大切です。
つまり、多くの言葉を習得すれば、視野は広がり、生きていく世界や可能性も広がります。
日本中の子どもたちがそんな能力を身につければ素晴らしいですが、相当ハードルが高いです。
そうなってくると、できる事は、自分の伝えたいことや思いを、自分の言葉で伝える能力や表現力を身につけることです。
そこで、音楽です。
音楽には国境がありません。音楽は世界共通の言語です。
世界中の人が同じ楽譜を見て演奏します。
音楽に言葉の壁はありません。
また、音楽を学ぶことで表現力が育ちます。
ピアノの場合、自分の思いを指先に込めて演奏します。
ピアノレッスンでは、自分の気持ちを整理して、自分の思いを伝える練習をしています。
日本人は中々自分を出せない。何を考えているか伝わりにくい。などと言われがちですが、未来を背負う子どもたちには、自分の意見を表現できる人になって欲しい。そんな願いを持ってレッスンしています。