2021.10.24
小さな子どもたちが、大きなピアノを演奏する事は、慣れるまでとても大変です。
ですから、3〜5歳ぐらいでレッスンスタートされる場合、指の骨格の成長を待ちつつ無理のない範囲で、5本の指を鍵盤1つに1本の指を置くことから練習を始めます。
そして、手や指の骨格や筋肉の成長とともに、指のタッチポイントを定めていきます。
自分だけのオリジナルの綺麗な音を鳴らすために、姿勢を整え、手や指のフォームを整えていきます。ゆっくり時間をかけて、自分ならではの音作りをしていきます。
そして、ある程度自分にとって心地よい音が鳴らせるようになっても、ピアノは、自分の楽器を持ち運んで演奏出来ませんから、演奏する場所や楽器によって鍵盤が重かったり、軽かったり、また、高い音や低い音の響き方が違ったりもします。
普段練習しているピアノと同じような演奏がどんなピアノでも、いつでも実現できるようになるのが理想です。
そのために、出会ったピアノによって、その都度自分で微調整できるよう、音を聴く能力に磨きをかけたり、身体や腕、手首の柔軟性をつけたりし、対応出来るようピアノのテクニックとともに身体づくりも重視して指導しています。
近年猫背の子どもたちが増え、背筋を真っ直ぐにして椅子に座ることが苦手なお子さんもみえます。
姿勢が良くないとピアノの上達に影響があるばかりではなく、目の視力低下や、健康にも良くありません。
ですから、背筋を伸ばすと疲れる。というお子さんには根気よく時間をかけて姿勢良く座れるよう繰り返しお話をしています。