2021.08.07
夏休みの、ピアノ関係の仕事としてレッスン室の大掃除があります。
コロナ禍ですから特に念入りにしました。
必要無くなった楽譜や書類の処分をし、ラグやカーテンなどの布類の洗濯、天井や電気の埃をとり、窓ガラスや壁を拭き、本棚や引き出しの中の整理整頓をし、聴かないCD、古くなったレッスングッズは断捨離しました。
ピアノは通常レッスン後にキークリーンを使い鍵盤を拭き、ボディは専用クリーナーで手入れをしていますが、細かな部分までは行き届かないのでこの機会にピアノクリーナーを使い隅々まで丁寧に拭きました。
手指消毒液やレッスン室内に置く銀イオン、ウエットティシュなど感染対策グッズを買い足し、生徒さんが安心してレッスン出来るよう整えたら終了です。1日2時間2日間かかりましたが、隅々まで掃除を終えたレッスン室を見渡すと、とても気持ちが良いです。
思い返すと、2019年以降、コロナウイルス感染予防対策の為、玄関には手指のアルコール消毒液やハンドジェル、除菌スプレーにクレベリン、アルコールタオルなど感染対策に有効な物がずらりと並びました。
また、レッスン室は、クレベリンLEDや扇風機、加湿空気清浄機といった電化製品が次々と占拠するようになりました。
正直お金も労力もかかりました。
初めは、薬品の効能や成分を理解していなかった為に、アルコールで拭きすぎたドアノブが変色したり、イスの座る部分が破れてしまったりして買い換えなくてはならなくなり、がっかりしました。
また、対策グッズや電化製品はレッスン室を狭ま苦しくしてしまい、テーブルやチェストを撤去する事になりました。
他にも密閉空間にならないようドアを開放し、暖簾をつけ、目隠ししつつ風の流れを作る工夫をし、安心してレッスンが出来る環境づくりに努めてきました。
そんな中、2021年の今夏、名古屋市では明日から再び 『まん延防止等重点措置』が適用されます。感染力の強いデルタ株への対策は、これまでよりも更に強化しなくてはならないでしょう。
けれども、『新しい生活様式』というフレーズから始まったコロナとの闘いは、世界中をパンデミックにした感染症の歴史の1ページであり、私たちはその最前線で闘っているのだ。という認識を持つ事で、感染対策にも落ち着いて対応出来るようになり、精神的にも強くなれました。
ようやく、本当の意味で、『正しく恐れる』事が出来るようになりました。
レッスン室の安全安心の為に、慌てて購入した余分な物は処分し、感染対策に本当に必要な物を厳選し、その結果レッスン室内は随分スッキリしました。
夏休み明けは、これまで以上に最大限の感染対策をしてのレッスン再開です。
まずは久しぶりに元気な笑顔に会えるのを楽しみにしています。