2021.07.03
個人差はありますが、ピアノレッスンをしていく上で、少なからず女の子と男の子の性質の違いや成長過程を踏まえてレッスンを進める必要性を感じます。
子育て中のママから長子のお姉ちゃんと弟である息子が全然違う、、、とお話されるのをよく耳にします。レッスンを通して出会った子育て中のママもそれぞれの兄弟構成などによって、ピアノレッスンとの関わり方や求めることが変わってきます。
私自身は二人姉妹の次女でしたので姉がしっかり者で甘えん坊の妹でした。
そんな私が育てた長男(兄)と長女(妹)はというと長男は、子育てが初めだったので少し神経質気味に育ててしまいました。また、芯のある子にと思ったのですが、少し頑固になりました。妹の方は二人目で子育てを楽しみました。
こちらの余裕からか、マイペースなおっとりとした感じに成長しました。
時代の流れにも我関せずで流行に疎く自分の世界観の中で楽しく生きているようです。
兄と妹ですが仲良しです。
今は二人とも独立して何とかやっているようです。一昔前に子育て終了してしまったので、常に進化している子育てをママたちからの情報収集をしながらレッスンを進めています。
子ども環境は時代とともに変化していますが、女性脳とか男性脳というように、人は2歳を過ぎた頃から男女の差異が現れてきます。
レッスンスタートの幼児期の3歳から6歳ぐらいですでに違っています。
女の子はママのそばにいて行動するすることが多く、静止しているものを見ている傾向があります。男の子はというと、動くものに反応する傾向があり、教室のグランドピアノの下に潜って音の振動に興味を持つ子が多いです。
言葉の発達は女の子の方が早く、男の子より早い時期にレッスン内容も把握することがあります。一般的に、空間認知や数学的分野に興味を持ちやすい男の子は、レッスン内容の理解度が深まってくると、演奏曲の分析などに興味を持つ傾向があります。
13歳ごろまでは、男の子よりも女の子の方が、精神的な成長が早い事を踏まえてレッスンを進めています。
演奏に関しては、成長に伴い、筋肉量の多い男の子は、関節が硬いですが、鳴らす音はパワフルでしっかりとした音になり、女の子は、関節が柔らかくしなややかな音になってくる傾向があります。筋力や関節の柔軟さはトレーニングや個人差もありますので、長期スパンで考え、お一人お一人の体格、個性を見極め適したレッスンをしています。
自宅での練習についても、間違った弾き方で練習していては、下手になるための練習をしているようなものです。
そのような事にならないよう、子どもの優れているところを伸ばしつつ、足らないことを丁寧に伝えていくことにより、ピアノが楽しく上達していけるよう常に考えて指導しています。