2025.11.10
ピアノ教室スタッカートです。
この世に生まれて、家族の温かい視線を浴びて育つ子どもたち。
歩き始めた頃、転んで泣いたり、
おもちゃで遊んで上手く出来なくて泣いたり、
お気に入りの物が無くなって、泣いたり、
、、、
色んな出来事は重なり、幾重にも積まれて、年月を過ごします。
思春期にも親子それぞれで悩み、それでも受験という大きな節目を乗り越えて、
あっという間に成人となります。
皆さま、ほとんどの方がそうおっしゃいます。
『成人しひとり立ちした子の母親は、特に寂しく、思い出ばかりを思い出す、、、』そんな事を口々にされます。私も含む。
私が忘れられない瞬間が、2件あります。
娘も息子も大学は家を出て他県へ行きました。
引っ越しは本当に大変で、もう2度と手伝いはしたくない、、、のが本音です。(もうありませんが)
その大学在籍中に、娘1回、息子1回とそれぞれの家へいく機会がございました。
(私の場合極端に少ないかもしれません)
それぞれの用を済ませ、彼らの生活している街を案内してもらい、1泊の短い旅行を楽しみました。
帰り際、娘と新幹線の改札で別れを告げ、私は改札を抜けました。
振り返ると、もう娘は自分の帰路へ行く電車の時刻表を見ていました。
『あぁ、彼女はここでしっかりと生活しているんだ、、もう全く心配はいらない、、そして福岡の人では無くなった、、』
悲しみが胸の奥で大きく膨らみました。
また、息子の時も同じ。
空港まで車送ってくれた息子。車から降りて別れを告げ、
さて、福岡の知人宛にお土産を買いましょう。
心弾み、色々なものを見て購入。楽!
飛行機に乗り込み、機体が上がりました。
その街を上から見た途端に、
『あぁ、この街で元気にやっている彼ともお別れ。そして、この地の人になっている彼。
その街と離れる事に感極まってしまいました』
悲しみが溢れたのが2回目でした。
それからは、子育てに対して私自身の中で決着が付いたのか、
世の中でしっかり生きていくように、願うばかりとなりました。
大きくなっていく子どもたち。
その成長は楽しいものですが、いつかは私たち親から離れていく、、
ただ見守るだけです。口出し無用という事ですね。
今日は私の胸に刻んだ瞬間のお話でした。
育てるにあたっては、失敗した事も数えきれません。
あの時、もっと別の事をしてあげれば良かった、
もっと違う言葉があったのではないか、
反省の日々を送る時もございます。
ただ言えるのは、その時は必死だった。
そして子どもを愛していた、、事だけ。
皆さまのお子様への愛情は、たっぷり伝わっています。
それだけで完璧だと思って良いと感じます。
教室に通って頂いている皆さまは、どうぞ胸を張って、子育てを楽しんで頂きたいと思います。
本日は私のお話で大変失礼しました。