2025.08.01
ピアノ教室スタッカートです。
レッスンの思い出を綴ります。
それは10年以上前のかわいいお話です。
年中さんでご入会なさった○○ちゃん。
その頃は、小1さんまでお家の方も一緒にレッスンへ入っていました。
私とお母さんと○○ちゃんの時間を楽しく過ごしておりました。
○○ちゃんは、お話する事はないのですが、私の指導はしっかり聞いてくれていました。
テキストの進み具合は、好調でした。
あっという間に3冊を終了した記憶があります。
ピアノは大好きな方だなぁ、、、と感じていました。
黙々とピアノに向かう○○ちゃん。
ある日、お母さんが『今日からはこの子1人でレッスンを受けます』
もちろん、承知しました。
年長さんになっていました。
その日から、彼女は人が変わったようにおしゃべりを始めたのです!!
驚!
人が変わったように、楽しそうに
『あのね〜』『そしてね〜』『それでさ〜』
驚驚!!
なんと、お話が次から次へと繋がっていきます。
弁解しておきますが、お母さんはとても優しく、しかし熱心に教育に取り組まれている方です。
お迎え来られたお母さんに、『今日はとってもお話をしてくれましたよ』
そう言うと
『そうなんです。私がいない方がそうらしいんです、先生すみません、行き過ぎたらどうぞ注意してください』
お母さんもご存知だったのですね♪
こんな事もあるのだなぁ、、と記憶に残るものになりました。
それから○○ちゃんは、ピアノの練習は順調に進み、発表会でも生き生きと演奏を続けてくれました。
中学3年生の合唱コンクール伴奏まで、在籍され退会となりました。
今は、高校の部活動で活躍中とのこと。
強く逞しくなられたというお話でした。
あの時のかわいいおしゃべりは、宝物です。
ピアノの練習は、とても人間の繊細な部分に入り込みます。
子どもにとって、プライベートな部分です。
レッスン室の空間が、やっと彼女だけのものになった瞬間でした。
8月に入りました。
皆さま、今月も体調に留意されますよう。
また良い夏になりますよう。
失礼します。