2024.05.03
ピアノ教室『スタッカート♪』うえひろです
世界を魅了したピアニスト、フジコヘミングさんが、お亡くなりになられました。
お若い時には苦労の多かった彼女は、NHKのドラマがきっかけで日本で火がつき、有名になりました。
父親はドイツ人で建築家、母は日本人のピアニスト。
幼少期に才能が認められましたが、10歳半ばで片耳の聴力を失いました。
東京芸術大学を卒業し、28歳でベルリン音楽大学へ留学。
その後演奏活動をしますが、30代半ばで風邪をこじらせ、もう片方の聴力を失うことに。
ベートーヴェンを連想してしまいますね。
聴力は、1時的なものでその後回復したものの、長い間演奏活動は中断する事になりました。
NHKがドラマ化したことで、有名になりました。
ドラマは私も観ておりまして、記憶は鮮明にあります。
衝撃を受けました。苦労したご様子がありありと描かれていました。
演奏活動が出来ずにお金のない日常、風邪を引いても病院に行くお金がない、、、
とうとう、聴力を失いました。
その時の失意とは、、、
、、、、
奇跡のカンパネラといわれる演奏。
個人的な感想ですが、フジ子・ヘミングさんの演奏するリスト『カンパネラ』は、
節回しがあり、日本でいうと演歌風(ファンの皆さまごめんなさい)
彼女しか演奏出来ないものでした。
とても味わい深く、エネルギーがみなぎるような気持ちになります。
やはり奇跡のカンパネラです。
彼女は、リスト、ショパン、ラベルの曲を得意としたピアニストです。
(演奏家の方々は、それぞれに得意分野・作曲家がございます。)
調べましたら、今年の10月に新しいドラマが予定されているようですよ。
是非ご覧になられてください。
世界を魅了した日本人(ハーフですがあえて)作曲家。
フジ子・ヘミング。
天国でゆっくり音楽を楽しまれている事でしょう。
ご冥福をお祈りいたします。