2024.02.28
春日原ピアノ教室『スタッカート♪』うえひろです。
本日はロシアの大作曲家セルゲイ・ヴァシリエヴィチ・ラフマニノフについて。
今やコンサートでは欠かせなくなってきたラフマニノフの曲。
ピアニストであり、作曲家です。
誰もが知るラフマニノフは、とにかく大柄な人。
そして指が長い、、、ということです。
彼は平気で10度、11度の音程を弾いたとされます。
10度とは、鍵盤が10個離れていると言う事です。
例えば、ドから〜高いドを通り越して、その先のミまでとどいてしまう。
これが10度、、、
なんと大きな手なのでしょう。
そんな彼が作る曲は、とにかくダイナミックです。
私はオーケストラとピアノで演奏する、ピアノ協奏曲第3番を聴いた時の衝撃は忘れられません。
見たことがないパッセージ、両手を広げて、激しく鍵盤を叩く姿は、まさにスポーツ。
あのような曲は男性にしか演奏出来ないでしょう。
それからは、ラフマニノフが神様のように感じて、今に至ります。
さて、ラフマニノフについて、
彼はロシアの裕福な家庭に生まれました。1873年〜1943年の方ですから、クラッシック界では、新しい人です。
その後、父親の才の無いせいで、一家は破産。ピアノの才能を見つけられ、様々人の援助を受け、音楽家となりました。
活動し始めは、とにかく評判が悪い。
徐々に知名度を上げますしたが、数曲は彼が生きている間に演奏される事はありませんでした。
芸術家の悲しいところです。
戦争もあり、最後はアメリカに移住。そこで生涯を閉じました。
ギリギリまで演奏活動をされたそうですので、大変幸せだった思います。
主に技術面を重視した曲が多く、リストとともに難関な曲が多いのが特徴です。
発表会でなかなか弾く事がない、セルゲイ・ラフマニノフの曲。
いつか連弾でも良いので、ご披露する機会があればと考えています。
ロシアの作曲家、または北欧の作曲家の作風は、似ているように感じます。
自然の雄大さ感じさせる、ドン!とした音使いは独特です。
大地に腰を据えたような旋律です。
厳しい冬を乗り越えるパワーを感じます。
いつか機会があればお聴き下さい。
特にピアノ協奏曲第1番〜第4番、お勧めします。(その中でも、私は3番が好きです。)
本日、やっとラフマニノフをご紹介出来ました。ありがとうございました。