2024.02.12
春日原ピアノ教室『スタッカート♪』うえひろです。
世界の音楽の巨匠、小澤征爾さんがお亡くなりになられました。
それまでは日本人がクラッシック界で活躍する事がなかった時代。
大きな道筋を作った人でもいらっしゃいます。
私が記憶に残っているのは、東日本大震災の追悼式でオーケストラの指揮をされた事。
その時の彼の選曲は、『バッハのG線上のアリア』。
鎮魂の意味は含まれていないこの曲に新しいイメージを付けたきっかけにもなりました。
小澤征爾さん、決して『音楽のエリート』ではありませんでした。
そこで少しばかりお話です。
小澤さんの父親は貧しい農家で生まれました。苦労して歯科医になり、満州へ渡ります。
そこで生まれたのが小澤征爾さんです。
日本へ帰って来ても、音楽の教育をさせらる事はありませんでしたが、母親からアコーディオンを買ってもらいました。6歳のころ。
それが音楽のきっかけとなりました。
その後中3の時、遠縁にあたる人からピアノをもらい、兄弟がリヤカーに乗せて3日で運んだという話は有名になっています。
ピアニストになるには、あまりにも遅い年齢です。
その後、彼の人懐こい性格が功をそうし、指揮の世界へ導いていきました。
日本で活動されなかった小澤征爾さん。
私も不思議に思っていましたが、過去の事件が理由となっているそうです。
ある時、日本でオーケストラの練習で指揮をしていたら、
『生意気な若造め!』
と言われ、団員からボイコットをされたそう。
その後も、放送局からの拒否も受け、日本での活動に見切りをつけて、海外ひと筋となられたそうです。
皮肉ですね。日本の精神が小澤征爾さんを海外へ導いた事になります。
とにかく音楽に厳しい人ですが、お茶目なところもある人、、、皆さんが言われた言葉のようです。
エリートではなく、努力の人、そしてある意味運が良い人でした。
悲観的になる事はなく、どんな時も明るさを持った人だったそうです。
世界に羽ばたいた人ですから、精神力はとても強い方だったのでしょう。
小澤征爾さんのご冥福をお祈りします。
本日は、レッスンをいております。
発表会に出演される生徒さん、よろしくお願いします。
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