2023.03.22
昨日は、銀座のヤマハホールに小倉貴久子先生の演奏を聴きに行って参りました。
後期のソナタの私の中の印象は、「難解」。
名のあるピアニストの名演を、これまで自分なりに聴いては来ましたが、これほど”腑に落ちる”演奏にこれまで出会ったことがありませんでした。
まさに魂の演奏。
ベートーヴェンの魂が小倉先生の魂と溶け合って、喜びも悲しみも愛しさも苦しみも…すべてが音になってあふれ出ているようでした。感情のすべてを内包しているその音たちは、不思議なことにどこも苦しさを感じさせず、どこまでも美しく輝いていました。
もしベートーヴェンがこの場にいたら、どんなに喜ぶだろうと遠い世界に思いを馳せました。