2012.05.05
(昨日のトピックスの続きです。)
実家の母を連れて、
東京国立博物館で「ボストン美術館」を堪能した後、
東京藝術大学大学美術館の
「近代洋画の開拓者・高橋由一」を観ました。
この、美味しそう・・・じゃなかった、
迫力ある「鮭」、見たことある・・・!
なんだか昔美術の教科書で見たような。
・・・驚きました。
高橋由一はこの絵を明治10年(1877年)に
描いたそうです。
そして、この「鮭」は重要文化財です。
「ボストン美術館」にも国宝や重要文化財はたくさんありましたが、これはまた違った意味で感動した作品です。
高橋由一は日本最初の洋画家であり、自分の描きたい題材を好んで描くのではなく、
洋画を日本に普及させるのが自分の使命であるという強い使命感を持って描いていました。
そこがすごいな、と思います。
もちろん、自分が得た技術と感性で描かれた絵も私は大好きです。
でも、自分の世の中で果たすべき役割を感じて描くことに徹した生きざまは、なかなか真似のできるものではないのでは・・・と。
なにごとも、先駆者ってすごく苦労があったろうなと思うのです。
いろいろ非難されて、心折れそうになったこともたくさんあったろうにな・・・。
さて、由一の作品は、明治天皇皇后を始めとする肖像画、風景画、静物画、記録として図鑑に収めるための精密な生物や植物のスケッチ、地方の道路を整備する工事の記録など、数多くありました。
小さな何気ないスケッチや、下描きにもその誠実さが滲み出ていました。
当時の人々の思いや生活の様子も感じさせます。
非常に写実的で、緻密、繊細。・・・かと思うと大胆。
私は、絵にもそれほど詳しくはないですが、この方の作品はとても好きです。
やっぱり、母と二人、・・・じっくりと魅入ってしまいました。