2012.04.06
今日は、横浜のいのうえ先生と、
青森のあぴ先生(工藤 明子先生)が、
自閉症児・者への応援トピックスを
書いてくださいました。
とても嬉しいです。
本当にありがとうございます。
私は、あまり泣かないほうですが、今日は・・・泣きました。。。
さて、今日も市内のさまざまな場所で、桜や色とりどりの花が咲いているのを見ました。
春は、うきうきと気持ちが弾みますね♪
・・・そう、一日中”うきうき”していられたら良いのですが、そうもいきません。
特に娘のレッスンをする時には、”春”のほのぼのとした気分は、どこかへ吹っ飛んで行きます。
(・・・品のない表現で申し訳ありません^^;)
以前もトピックスで書きましたが、ピアノの先生にとって、我が子にレッスンをするのは、
大変難しいです。
客観的に、そしてある程度冷静に聴ける、生徒さんたちのレッスンとは違い、
”我が子”という存在には、どうしても感情が入ってしまいます。
目の前にいるこの子は、”自分ではなく、独立した存在”だと認めていながらも、
どこかで”自分の分身”だと思っているのです。
だから、
「どうして、こんなことができないの~!」
と、頭にツノが生えることはよくあります。
もっと言えば、堪忍袋の緒が切れやすいのです。(・・・苦笑・・・)
でも私も、教えるプロのはしくれですので、ただ感情的になるばかりではなく、
娘の発する言葉や、表情、音に真剣に耳を傾け目を配ります。
「すごい!上手だよ♪」
「もう一回聴かせて?」
「少し優しく、そうっと弾こうね」
など、言葉かけで励ましたり、ぎゅ~っと抱きしめたり(←最近嫌がられますが。。)、
小声で褒めたり、オーバーに褒めたり・・・いろいろします。
本人も、褒められると嬉しいのです。
ただ、その気持ちをうまく伝えられず、無表情だったりリアクションが薄かったりしますが。
でも、時々タイムリーに(にやっ♡)と笑ったりします。
コレを見逃さずに、私は次の課題を即興で考えます。
母娘なので表情だけでなく、理屈抜きで感情を読みとることができますが、自閉症児を知らない方も、”知ろう”として下さる一歩から、だんだんとそのお子さんの気持ちがわかってくるようになります。
あぴ先生がおっしゃって下さったように、”この子を知ろう、寄り添おう”と思って下さった
瞬間から、その気持ちがその子にも伝わって、心を通わせ始めるからだと思います。
少しずつですが、彼ら彼女らも成長します。
その子なりの成長で構わないのです。
当事者も親御さんも、その“少しの成長”が何よりも嬉しいのですから・・・。
・・・ちょっと熱く語ってしまいましたが・・・、
話を戻しまして、こんな調子の我が子のレッスンです。
うまくレッスンを続けていくコツとしては、”その場の直感”が大事ですね。
もちろん、反復練習も必要です。
根気よく、あきらめずに何度も弾くこと!・・・は、楽器の練習に欠かせません。
私が娘をレッスンするのは、長い時では一時間くらいでしょうか。
ただし、途中で私が弾き歌いをしたり、ゆっくりで簡単な一音一音節の曲を一緒に歌ったりするので、本人がずっと弾いているわけではありません。
娘が”音楽と親しむ”時間を過ごせれば・・・それでいいと思っています。
こう書くと、すごく練習しているようですが、そうでもありません。
気分によってやらない時もあります。
私の都合で、一週間に一度になってしまうこともあります。
写真は今日のレッスンにて。
娘は、昨日申し上げたように楽譜が全く読めないので、絵つきの楽譜の絵を見ながら、弾いています。
オーケストラの伴奏に合わせて、両手ユニゾン、片手ずつ、右手メロディ+左手和音・・・など20曲弱楽しみます。
(もう何年も同じ曲ばかりですが・・・。新しいレパートリーを加えるのは、とても時間がかかります。)
音遊び、絵カードで言葉を音で表現するあそび、母の手に自分の手を乗っけてピアニスト気分、リトミック・・・そんなことも少し入れながら。
本人は、とても楽しそうです。・・・母に怒られるまでは(笑)。
母は、最初は優しく注意し、集中力を保たせるためにあの手この手を使いますが、
娘はどこ吹く風~♪
ピアノを弾く時、このように目をつぶって弾いたり、時計を見ていたりすることが多く、間違えてから(オヤ?)とあわてて直すので、母の心情は次第に穏やかではなくなり、レッスン室には暗雲が立ち込め、ついにカミナリが落ちるのです。