2012.03.28
遅ればせながら、
”あきらめないで!ピアノレッスン”
(中嶋恵美子・著)
を読んでいます。
今でこそ、障がいについての本
(特に発達障がい、知的障がいについて)
を読むことができる私ですが、
娘の障がいが確実に
”重度の知的障がいを担う自閉症”であると
わかった当時は、そういう言葉さえ耳にするのも
嫌でした。
定型発達のお子さんのママ友と話をするのも、
とても苦痛でした。
顔で笑って、心で泣いて・・・。
外では決して泣くことはできませんでした。
(もっとも、泣いている暇もない子育てでしたが^^;)
娘と外出したら最後(笑)、私は一時も娘から目を離すことはできません。
携帯電話で話をしながら、道を歩くなんて・・・とてもとても。。
それほど、彼女の行動や言動はデンジャラスだったのです。
今では笑い話ですが。。。
ですから、そんな時期は障がいについての関連本を読むことなど、論外でした。
”光とともに”(戸部けいこ・著)
でさえ、買って一ページ目を開くまで心の中で葛藤がありました。
一巻は、保育園時代のお話しでしたので、娘の状態とリアルタイムでリンクして涙が止まりませんでした。
まあ、そんな状態で何年も過ぎまして、最近はやっと、このような関連本を手にするまで
そんなに時間がかからなくなりました。
私の場合は、あまりにも現実的な話ばかりが出てきますので、読んでいても(辛いな)と感じる時がありますが、それでも今のところ心静かに読めています。
中嶋先生のスタンス・障がい児に対する接し方はとても自然で、控えめで、すばらしいと
感じます。
私も同じようなことをレッスンで生徒さんや娘に取り入れている部分もあり、なんだかとっても親近感が湧き、嬉しくなりました。
最近は、発達障がいを持つお子さんもその親御さんも、勇気を出しての一歩を踏み出しやすい世の中になってきたように感じます。
でも、まだまだ”親の育て方が悪い”とか、”障がいは治るもの”という間違った認識を持たれていらっしゃる方もいます。
・・・数年前になりますが、何人かの友達と居酒屋さんに行った時、「連れておいでよ」と言われたので、試しに娘も一緒に連れて行きました。
席は掘りごたつ式になっていて、まるでトンネル状態です。
これは娘にとっては、格好の遊び場(・・・苦笑)。
トンネルを這って行って、隣の席のおじさんたちの方に娘が行ってしまうのを、私は必死で止めました。
食べたり飲んだりする暇など・・・ありません。
しかしその時、そのおじさんの一人が私に近寄り、私にしか聞こえない声で、
「こんなところに、そういう子供を連れてくるな。」
と言いました。
親は小さくなって、
「すみません、すみません。」と謝ることしかできません。
・・・そんな風に、障がい者を邪魔もの扱いする人も、世の中には居るものです。
せめて、このトピックスを読んで下さっている方々には、少しでも偏見をなくしていただきたいと願わずにはいられません・・・。
もし、障がいを持つお子さんが、ピアノ教室の門を「こんにちは」と叩いてきたら、先生方、一度会って話を聞いて差し上げてください。
その時の心強いガイドブックに、この本はなり得ると思います。