2012.03.20
昔から、”じっとしてない子”だねえ、と言われてきた私ですが、
昨日は風邪を引いてしまったので、昨晩はやるべきことを
早々に済ませ、極力おとなしくしていました。
普段も出不精なので、こもることには慣れているつもりでしたが、家の中にばかりいると・・・ホントにつまらないです。
じっとして、何もしないというのは精神的に疲れますね。
たまにはゆっくり本でも読んで、映画でも観たいな~といつもはぼやくくせに、いざこのような状況になるとやらないものです。
(まあ、休むのが最大の目的ですから仕方ないですが^^;)
でも、じっとしていると気づくこともあります。
うっかり忘れていることを、思い出させてくれる時間は貴重です。
時間に追われて、いつもだったら長時間は聴くことができないCDや、ラジオから流れてくるコンサートやリサイタル・・・。
仕事柄、”この一曲だけ”とか、”CDの中から数曲”とか、”特定の曲を、何人かのピアニストの演奏で聴き比べ”・・・ということはよくしますが、家ではじっくりと数時間、落ち着いて聴くことはめったにありません。
でも、昨夜はそんなこんなで動けない状態でしたので、NHKFMで放送されていたヴォロディンの1月21日のリサイタルを聴きました。
シューベルトの即興曲から始まり、
ベートーヴェンのソナタ”悲愴”、
チャイコフスキー作曲・プレトニョフ編曲”組曲・くるみ割り人形”、
カプースチンのソナタ2番、
そしてアンコールにショパン作曲の“英雄ポロネーズ”・・・!
ヴィルトゥオーソでなければ弾きこなせない、難曲ばかりのプログラムでありながら、
深いff、繊細なpp、華やかな音、やわらかな音、・・・とても美しくすがすがしい演奏でした。
リサイタルは、まるで一つの物語のようです。
続けて全曲を聴き通すと、演奏者の思いが私の心の奥深いところまで届いてきます。
久しぶりに、贅沢な時間を過ごせました。
生演奏でリサイタルを聴きに行くことは、今の私にはなかなかできないけれど、
たまにはこうして長時間じっと聴くことも大切だな、と感じました。