2023.08.01
楽譜が読めないと言って、教室を変わってきたいという希望者さんがおられます。
そして、実際に変わってこられ、当教室でレッスンをしている間に読めるようになってもらっています。
しかし、今まで音符を読まずに何年も弾いてきた生徒さんに、楽譜を読んで弾くという指導をすることは、大変難しいのが事実です😓
音符は、大概の生徒さんは音符の勉強に取り組んでいけば、早いうちに読めるようになっていくのですが、楽譜を読んで弾くという一連の繋がりに慣れておらず、音符に仮名でドレミを書き込みたがったり、楽譜と指の動きの連動が難しくて出来ないと言ったりして、諦めてしまいがちなのです。
書き込んでしまえば、音符を読むのが楽になり、何となく弾けるようになった!とその場凌ぎの力を勘違いしてしまいます。
教える側にとっても、読めない相手が音符を読むのを待っているより、ドレミを書いてしまった方が早く弾けるようになって、労力が少なくて済むのでしょうが、それではその生徒さんの本物の力にはなりません。
楽譜は古くから存在し、現在の形になりましたが、上下、高低、左右、音価の表し方、記譜法など、全てが理に適っています。
生徒さんの上達やこれからのことを真剣に考えるのなら、今読めなくても頼まれても、すぐに仮名を書いての指導はやめておいた方が良いと考えます。
生徒さんの力を信じ、読めるようになるのを私は待ちたい。
当教室では、音符を自分で読む、歌う、楽譜を見て弾く、というソルフェージュ力の確保に、初歩の段階から重点を置いています。
(場合によってはドレミを仮名で書くこともありますが💦)
年齢や性格に合わせた教材を選び、グッズやプリントも作り、指導法を考えております。
自分で読んで弾ける、本物の力を一緒に身につけましょう☺️