2021.10.19
特に、後半の出演生徒達に対しては、「ピアノを弾いて楽しめる、誰にも奪われることのない、一生ものの財産を手にすることが出来たな。」そう感じました。
私は日頃から、みんなにこの財産を手にしてほしいと願いレッスンしていますが、これは簡単なことではありません。
やはり、毎日ある程度練習して、最低でも10年はかかるものです。
また、ピアノが、生徒達の人生に彩りを添えてくれるものになってほしいと願っていますが、それは、ただ間違えずに弾けるとか、難しい曲が弾けるとか、そういうことではありません。
小さい時にコンクールにたくさん出て、賞をたくさん取って、でも小学生でピアノはやめましたという子がいたとします。
その子にとって、ピアノが人生に彩りを添えていてくれるかと言ったら、私の答えはNOです。
私が考える、ピアノによる人生の彩りとは、ある一時だけの彩りではなく、生涯にわたってのものです。
まずはピアノが好きで、ピアノがいつも自分の傍らにある。
ピアノを弾くことで気分が晴れたり、悲しい時にはその気持ちを共有出来る。
弾きたい曲を見つけて、練習したら弾けるようになって、弾きたい時にその曲がいつでも弾ける、そんなピアノ人生であってほしいです。
そこに向かい、着実に歩みを進めている2部の生徒達を誇りに思いつつ、1部の子達にも、その姿を見て育っていってほしいと思った発表会でした。
また、それには、保護者をはじめご家族のご協力が不可欠です。
私の考えに賛同くださり、いつもご協力いただいています保護者の皆様には、改めて感謝いたします。