2016.06.24
「カノン(パッヘルベル)が弾きたい!」と
ピアノを習いにきてくれた小1男子○くん。(3月入会)
お母さんが、○くんにはピアノをやってほしかったので、
赤ちゃんの頃から、色々なピアノ曲を聴かせておられたそうです。
そして、○くんが反応した曲が、パッヘルベルのカノン。
大好きで、とても弾きたい!と…
しかも簡単アレンジはイヤ!
そこそこのアレンジのを弾きたい!
お母さんも、なんとか弾かせてやりたい、と、とても熱心で、
これで研究してみた…と、
スマホのアプリ(鍵盤の上にしずくが落ちてくるもの)と、
ダウンロードした楽譜5~6種類を持ってこられました。
大好きで、とっても弾きたいんですね。わかりました。♪
ピアノまったく初めてさんなので、
まずは、ドレミの音の並びや鍵盤の位置、音符の読み方、指の動かし方…
などの基礎をテキストにそって少しやって、
数ヶ月して慣れてきたら、サビのメロディだけでも弾いてみましょうか~
と提案して、体験レッスンしたのですが、
○くんは、テキストには見向きもしない…(^_^;)
興味な~し!!
クネクネ~。鍵盤ペンペン。ペダルぎこぎこ~(^_^;)
うっ… どうしよ… (汗…)
なのに、私が
「カノンてこの曲?」m(^_^)m~♪
と、サビを少し弾くと、
‘もう一回やって!’と
上から横から食い入るように見つめ、
最初の6音ぐらいをず~っとさぐりさぐり弾いてるんです。
ずっとずっと20分くらい。
すごい集中力。
そんなに好きで弾きたいなら…
ムリにテキストをさせてピアノ嫌いになってもいけないし…
(というか、やってくれないし…(^_^;))
お母さんにご了承いただいて、
カノンのサビの部分右手を、教えてみる事にしました。
譜読みもフォームもとりあえず保留。
私は、絶えず ミ~ドレミ~レド レシドレミレドシ…
と、歌い続けていますが、
○くんは耳と、鍵盤の位置(この次は3つこっち、1つあっち…みたいな)で
弾いてる感じ。
初めてなので、当然こうなります。
でも集中力がすごくて、30分のレッスンが、毎回物足りない。
とにかく本人が弾きたくて弾きたくてしかたない状況。
お母さんが、おうちでもものすご~く協力してくださって、
今ではサビの8小節が両手で弾けるようになりました。
ほんとに、お母さんのサポートのおかげです。
どんどん続きも弾きたくて、集中力もいつもすごいけど、
サビが両手で弾けるようになって、ちょっと満足して、
ほかにも目をむけてくれるようになり、
最近では、譜読みや鍵盤ポジション、フォーム…などの
基礎的な練習も、少しずつ、聞き入れてやってくれるようになりました。
昨日は、‘先生、ドリルもやるとか言ってなかった?
家で宿題でもできるで~。’と
自分から言い出して、
プリントを1枚持ち帰ってくれました。
ちょっと、めずらしい方向(?)からの導入で始まった○くんのレッスン。
私も、○くんに聞き入れてもらえるレッスンを
さぐりつつ、考えながらのレッスンです。
一緒にがんばろう~p(^o^)q!