2015.11.26
前回の続きです。
レッスンの時、習い始めの小さいお子さんでも、
必ず、自分の状況と、意見を聞くようにしています。
「練習できた?」「あんまりできなかった?」
「片手ずつ弾く?両手にする?」
「うまく弾けた?どこかおしかった?」
「こまっているところはある?」
「○○と★★、どっちの弾き方がいいと思う?」などなど…。
そうやって聞いていると、
はじめは、コクン。プルプル。と、首をふっていた生徒さんも、
だんだん慣れてきて、
‘なんか言わなくっちゃ。’って感じで、いい感想を言ってくれたり、
自分の問題点を探して、考えて、
「ここがわからない」
「こう弾きたいのに、うまくいかない」など、言ってくれるようになってきます。
‘弾きっぱなし’がなくなって、
自分の弾いた曲をしっかり聴いて、分析してくれるようになってきます。
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こういう力って、これから学校のお勉強がどんどん難しくなっていくなか、
とても重要だと思います。
自分の問題点、課題、がわかって、それを克服できるように考え、頑張る!
これ、
ずいぶん前の「脳を磨くための習慣」というトピックスのところで書きましたが、
脳科学者の 茂木健一郎さん が言っておられた事ですね。
そして…、学習者が、自ら問題点を見つけて解決法を探る…
生徒さん主導。(お子様ですので、コーチングにあたる部分もあり、
また、解決法を探るのに、私に聞く…という状況もありますが。)
なんだか…
文字にして書くと、すごく難しい事みたいですが、
お子様の年齢にあわせて、ふつうのおしゃべりのように会話しています。
ピアノを習うことで、毎週こんな学習経験もしていますよ。
そして、成長しています。
これから、高校受験、大学受験…と、
膨大な量の勉強をこなさないといけない時、
また、大学生、社会人…になっても、その後もずっと、
きっと役に立ってくれる力だと思います。