2016.07.21
今日はちょっとした嬉しい驚きがありました。
先日開花した極楽鳥花の蕾が、さらに開花してよりゴージャスになりました。
昨日見たときには、ポツンと一輪咲いているだけだったのに、二つめの花がこんなに早く咲くなんて…。
きっと明るい朝日を浴びて蕾が目覚めたのでしょう。
派手な羽をもつ南洋の鳥のようなこのお花を見ていると、原産国アフリカの景色を思い浮かべて、想像の旅に出かけてしまいます。
…疲れがたまっているのでしょうか。現実逃避!?
そしてもう一つの嬉しかったのは、S君が初めて文字を書いたことです。
S君は3才一か月からピアノを始めて、4月に年少組になりました。
S君は今年になって文字が読めるようになりましたが、まだ書くことができませんでした。
というわけで読譜の練習問題を解く時は、音符に色を塗って音の区別をしていました。
色を丁寧に塗ることで集中力はつくのでしょうが、音はどんどん読めるのに、色塗りに時間がかかってしまいます。
S君は昨年入会した時は、クレヨンを持つのも大変そうでしたが、最近は指先がしっかりしてきて、細かい線なども書けるようになりました。
私が初めて文字を書いたのは、ちょうどS君くらいでした。
きっとじっくり型のS君も書けると信じて、カタカナで音符名を書く練習問題を、今朝パソコンでつくりました。
「縦、横、ちょんちょんはド、レは縦ピョン、ミはすごく簡単、横、横、横…」と、言いながらS君の手をとってカタカナの練習をしました。
3回くらい一緒に書いたら、もう一人で書けるようになりました。
そして書けた喜びが満面の笑顔になって、S君は楽しそうに練習問題の小さな()の中に音の名前を書きました。
そしてピアノを弾くときも、その練習問題を傍に置いていました。
文字が書けたのが、よほど嬉しかったのでしょうね。
夕方保育園が終わってから教室に来るS君はたいていお母さんと一緒に教室に来ますが、今日はお父さんと一緒でした。
レッスン中は気が散るから…と退室したお父さんが、レッスンが終わる頃にお向かいに来ました。
するとS君はプリントを持って、ピアノの椅子から弾けるように降りました。
お父さんにプリントを差し出して、ニコニコしているS君の横で、「今日は字を書く練習をしました」と私が説明すると、お父さんはS君が書いた文字を見て、驚くと共に、嬉しそうに笑っていました。
S君はカタカナのプリントをレッスンバックに入れないで、しっかり手にもって帰りました。
お母さんに早く見せたかったのでしょうね。
字が書けたことを、こんなにS君が喜ぶなんて予想外でしたが、生まれて初めて書いた文字が、音の名前だなんて…私も嬉しいです!