2016.02.26
昨日は回数調整の為、教室はお休みさせて頂きました。
久々に青山のカフェでランチ、ブティックでお買い物をしてのんびり優雅に過ごしました…なんて書きたいところですが、昨日は休日出勤して大掃除をしました。
お蔭で今日は清々しい教室で、気持ちよくレッスンができました。
寒い中、生徒さんたちは元気に教室にいらっしゃいました。
教室には幅広い年齢の生徒さんがいますが、今日は比較的年齢が高い生徒さんが多い日です。
そんな中、一人だけ小さなお嬢さんがお母さんや弟さんと一緒に教室に来ます。
Hちやんは保育園に通う4才の女の子です。
まだ弟が小さいので、お母さんは送り迎えだけで、レッスンはHちゃん一人でうけています。
お母さんと一緒だと甘えがでるのでレッスンはご本人だけで…というお教室も多いそうですが、当教室ではお母さんの付き添いは、基本的にご父兄や生徒さんご本人の意思に任せています。
お母さんが見ていると調子に乗ってふざける…という生徒さんも中にはいますので、そこのところは様子を見て対処します。
さて、今日はしっかり者のHちゃんが、ポロポロ涙を流すことになってしまいました。
教室に10分位早く来たHちゃんは、前にレッスンしているSちゃんが終わるのを少し待つ形になりました。
Sちゃんは、いつもお母さんが付き添ってレッスンをしています。
私は教室に入って来たHちゃんに椅子に座って少し待つように言いました。
でもHちゃんはコートも脱がず、戸惑っている様子でした。
見かねたSちゃんのお母さんが、Hちゃんのコートを脱がせてあげて、一緒に椅子に座ってお相手をしてくださいました。
ところがSちゃんのレッスンが終わる頃には涙がポロポロ…。
「Hちゃんどうしたの?H(弟)君と喧嘩したの?お母さんに叱られたの?お腹痛い?」と理由を聞いてもひたすら泣くばかり…。
Sちゃんのお母さんも心配そうにしています。
Sちゃんが帰ったあとに、Hちゃんは泣いた理由を小さな声で教えてくれました。
「ママと一緒がいいの…」
…そうだったのか…。お母さんと一緒に来ているSちゃんを見ていたら寂しくなって、Sちゃんのお母さんが優しくしてくれたらいよいよお母さんが恋しくなったのね。
と、思ったけれど慰めればもっと悲しくなると思ったので、Sちゃんと楽しくお話をすることにしました。
今日は食べ物を使ってリズム遊びをするつもりだったので、今朝作ったばかりのプリント(写真)をだして、食べ物の話をしました。
「Sちゃんラーメン好き?」
「うん、バーミヤンで食べるよ!」
「バーミヤンってHちゃんのお家の方にあるんだよね。」
「うん。ギョーザも食べるよ。あたしね、お箸も使えるよ!」
「そうなの!じゃあさ鉛筆2本でこの消しゴム挟んでみて!あっ凄い挟めるね!」
プリントの課題が終わる頃には、ご機嫌もなおりレッスンは通常通り終わりました。
Hちゃんはお話が好きで、いつも色々な事を話してくれます。
その中で、あたしねママのお手伝いをしてあげるの、ママ大変だから。まだ弟は小さいからね…と自分に言い聞かせるように言ったことがありました。
お姉ちゃんだから、という意識から、お母さんに甘えたい気持を抑えていることもきっと沢山あるのでしょうね。
今日はSちゃんの涙で、子供の心の繊細さを実感しました。