2015.09.19
良く晴れて、暑いくらいの陽気でした。
教室の温度計付きの時計を見たら。室温は29℃、湿度は40%でした。
日当たりが良い教室はまるで温室のようです。
この教室の暑さに気分をよくしたのか、昨日までは蕾だった極楽鳥花が、今日立派な花を咲かせました。
まだ半開き状態なので、今後どのようになるのか楽しみです。
極楽鳥花はアフリカ原産で、直射日光が好きだそうなのでベランダに出して日向ぼっこをさせました。
強い日差しを浴びた極楽鳥花は優美さと、野性的な魅力を併せ持ったような、不思議な雰囲気を漂わせていました。
さて、今日始めのレッスンにやってきたのは、Sちゃんです。
Sちゃんが楽典の問題を解きながら「今日は地震が無くて良かったね」と急に言い出しました。
先週の土曜日に東京湾を震源とする大きな地震があったのを思い出したのでしょう。
教室がある調布市は特に揺れが大きくて、震度5弱を記録しました。
大きな被害はありませんでしたが、教室のエレベーターは止まってしまい、復旧したのは地震発生から半日も過ぎてからでした。
Sちゃんの地震発言がきっかけで、Sちゃんのお母さんと地震の話をしました。
2011年の東日本大震災の話でした。
当時、福島の原子力発電所の放射能漏れが問題となり多くの外国人が母国に帰りました。
Sちゃんのお母さんは中国出身ですが、当時全く帰国するつもりがなく日本に残りました。
でも何人かのお友達は帰国したそうです。
あるお友達は飛行機のチケットが手に入らず、いったん香港に飛んで列車で中国に入りました。
ハルビンなどいくつかの都市で列車を乗り継いで、中国の北部にある故郷を目指したそうです。
その故郷への旅は、友人の所に泊めてもらったりしながら一ヶ月かかったそうです。そして費用は50万円!
お友達は三か月ほど中国に滞在したのち、日本に戻ってきました。当然日本での仕事は無く、もとの生活に戻すのに3年かかったそうです。
私はあの地震の日、新宿のドイツ語学校に行ってました。クラスメートと避難した明治神宮では、5時で閉めるから…と外に出されて、近所のホテル(の階段)で不安な一時を過ごしました。
その学校のドイツ人の先生も何人か帰国してしまって、日本に残った先生方は帰国した先生の穴埋めレッスンで大忙しでした。
東京は30年のうちに70%の割合で大きな地震が来ると予想されています。
そして各家庭に東京都から防災ブック「東京防災」が配布されました。私もその厚い本を斜め読みしましたが、地震の怖さがとてもリアルに書かれていて身が引き締まる思いでした。
大地震なんて起きないで欲しいし、起きないと信じたいのですが、教室も非常用持ち出し袋を用意しなければ…。