2015.06.27
朝からしょぼしょぼ雨が降って…なんとも不愉快な天気です。
湿気た空気は重く停滞しまとわりつき、気持ちまで重く沈んでいきます。
昨日は知り合いから、悲しいニュースを聞きました。
彼女とは随分会ってなかったのですが、レッスンの合間に買い物に行った時に、偶然道で会ったのでした。
挨拶から始まり、お互いの近況を話し始めると、彼女の表情が硬くなりました。
彼女のお孫さん…正確には孫になるはずだった赤ちゃんが亡くなったということでした。
まだ若い娘さんはシングルマザーで赤ちゃんを育てるつもりで、出産を楽しみにしていたそうです。
でも先天的な重篤な病気があることが検査でわかり、小さな命は此の世を見ることなく天に召されたそうです。
色々な事を考えると、その赤ちゃんが本当にかわいそうで今日もその気持ちをひきずっていました。
彼女が見せてくれた赤ちゃんの写真も脳裏から離れませんでした…。
そんな中、今日も元気な小さな生徒さんたちが教室にやってきました。
いつも照れて始まりのご挨拶(カスタネットを使って四分音符3つのリズムを叩きながら「こん、にち、は」の挨拶をする。模倣反復の練習です。)ができなかったAちゃんは、今日は初めてお母さんのお手伝い無しでリズムを打てるようになりました。
Aちゃんは週1回のピアノのレッスンを楽しみにしていて、幼稚園のお友達にも「ピアノが楽しい」と言っているそうです。
Aちゃんのお母さんに冗談で、Aちゃんは教室の営業部長ですね…と言った事があります。
そして大人の生徒さんもいらっしゃいました。
基礎練習を重点的にやって、色々な音の出し方を練習中のWさんは、「随分音が変わってきました」とその音色の変化に気付いてくださっている様子です。
ピアノは音が狂わないかぎり、いつも同じ音程の音がでますが、弾き方で音の質は様々に変化させることができます。
そこがまたピアノ演奏の面白いところです。
様々な質の音は弾き手のセンスで決定され、一つの作品から一つの個性となって紡ぎ出されていきます。
生徒さんからの「ピアノが楽しい」「音が変わってきました」という言葉は、本当に嬉しいです。
梅雨空のような重い気分も吹き飛びました!!