2015.05.29
長年子供とお付き合いさせて頂いていますが、子供がなにを考えているのかわからない、えーっそんなこと思ってたの…ということがあります。
先週から発表会に出たくない!と泣いて懇願するRちゃん。
今日も気持ちは変わらず、お母さんと私が発表会の話を少しでもすると表情が曇り、「Rちゃん、出たくないの!」の一点張りでした。
先週は玄関のところでレッスンが終了(レッスンをするどころでは無いほど玄関でぐずりだして)したので、今週は発表会には出ないでいいからレッスンだけはしよう、ということにして、まずは教室に入ってもらいました。
レッスン中はお母さんがいない方が良いというRちゃんのリクエストがあったので、私と二人きりです。
Rちゃんに、なんで発表会に出たくないの?と聞くと「恥ずかしいの!」と言いました。
あっそーなの…と軽く流し(しつこく発表会の話をすると頑なになるので、こういう時はとりあえず同調しておく)、いつものレッスンを始めました。
Rちゃんの気持が落ち着いて来た頃に「発表会には出ないけど、発表会で弾くはずだった曲はちゃんと弾けるまで練習しないとだめだよ!せっかく練習したんだから」と私が言うと、この曲だったら(発表会で)弾いてもいい…とRちゃんが言い出しました。
この曲とは、発表会で演奏する2曲のうちの1曲です。
「この曲だったら発表会にでるの?」と聞くとうなずくRちゃん。1曲だけでは短すぎるので、今まで弾いたことがある曲から、もう1曲Rちゃんに選んでもらいました。
Rちゃんがポツリと「Rちゃんね、発表会の日がパパのお誕生日だから発表会に出たくないの。だって発表会に出たらパパとケーキ食べてお祝い出来なくなっちゃうもん。」
思いもしなかった、よくわからない事態に、私の頭上にはビックリマークが10個位並びました。
「えーそうなのぉ…。でも発表会でパパにピアノを弾いてあげたら最高のプレゼントになるんじゃないの?Rちゃんが上手にピアノを弾いたら、パパ絶対に嬉しいよ。」と私が言うと、Rちゃんは少し考えるような表情をしました。
色々ありましたが、帰るころにはすっかり発表会に前向きになったRちゃんでした。
ケーキが食べられないのが嫌だったのか、パパとお祝い出来ないのが嫌だったのか、よくわかりませんが、帰り際に発表会の会場近くに美味しいケーキ屋さんや手作りドーナツ屋さんがあるので、教えてあげるね、と言うとRちゃんはニッコリ笑って帰っていきました。
あー良かった(^_^)v