2015.02.17
暖かい日差しに誘われて、自室の窓を開けて空を仰ぎ見ると、濃い青色の空に無数の筋が描かれていました。こんなに飛行機雲が残るなんて…いったい何機の飛行機が通過したのだろう、と空に見入ってしまいました。
飛行機雲は天気が悪くなるきざし、という諺があるそうです。こんなに天気が良いのに、ちょっと信じられませんが、どうやら天気予報があたりそうです。
祖母が質の悪い風邪をひいてしまって、看病の生活が一週間続いています。
微熱が続き、意識が朦朧として枯れ枝のように痩せて、段々と朽ちていくような祖母を見ていると辛く、憂鬱な毎日です。
でも教室に来れば、天真爛漫、元気な子供たちに会って気分転換ができます。一週間練習してきた曲を意気揚々と弾く生徒、身の周りで起きたことを報告する生徒、変顔をして笑わせてくれる生徒、癒してくれているつもりはないのでしょうが、生徒たちが私を明るく照らしてくれているような気がします。
さて、今日のレッスンですが、Aちゃんが面白いマスクをしてきました。
ディズニーランドで買ってもらったマスクだそうで、かけると猫のような顔になります。
Aちゃんはレッスン中に時々変顔をして笑わせてくれます。
今日は新しい曲の譜読みを一緒にしていたら、嫌気がさしてきたのか急に私の方を向くと、半眼白目になって「私、目が見えなくなったの…」と、悲劇のヒロインのような口調で言い出しました。
その芝居がかった言い方、眼球の筋トレでもしているかのように黒目を限界まで引っ張り上げて白目を見せている顔と、そうまでして楽譜を読むのを拒否しているのがおかしくてたまりませんでした。
楽しんでいるばかりではレッスンにならないので「嘘、嘘!目が上に出張してるだけ!定位置に戻してちゃんと弾きなさい!」と言うと、諦めて(眼筋の限界がきたのかも)音符を一つ一つ読みながら弾き出しました。
そして今日はもう1つ楽しい事がありました。
昨年から体調を崩してお休みしている大人の生徒さんのAさんと久し振りにお話ができました。
Aさんが休会してぽっかり空いた時間になると、その後お元気になったのか、治療はすすんでいるのか…いつもAさんのことが心配になっていました。
というわけで、今日は思い切って電話をしてみました。
電話にでたAさんの声は以前と変わりなく元気そうで、体調も以前よりは良くなったとのことでした。ピアノも練習を続けているそうで、私はとても嬉しくなりました。
Aさんは、3月になったら教室に遊びに来てくださるそうです。
以前ピアノの先生をしている友人が「離婚して落ち込んでいる時期があったけれど、ピアノのレッスンをしていて、こんな私でも必要としてくれている生徒がいると思ったら、凄く元気が出た」と言っていました。
今はお受験ママで忙しく過している彼女の言葉が思い出される一日でした。
飛行機雲の写真は教室ホームページ「教室日記2015年2月」にアップしました。
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