2021.05.18
「大人のやつ、弾きたいなあ…」
Rちゃんがちょっと張りきった声で言いました。
「大人のやつ」とは、初心者の大人の生徒さんが使う曲集で、橋本晃一先生の「シニア・ピアノ教本(1)」です。
連弾が沢山あって、とてもきれいにアレンジされています。
大人用ですので、音の種類も長さも次々と新しいものが出てきますが、今年から小さな生徒さんのレッスンでも使っています。
最初にこの本を使ったのは、年長組のKちゃんでした。Kちゃんは真ん中のドを中心に下はソ、上もソまで読める状態でした。
いつもはピアノドリームなど幼児用の曲集で練習をしています。
この教本には子供らしい可愛らしい曲が沢山あります。
大人っぽい曲を弾いたら、Kちゃんはどんな反応をするかな…そんな興味から橋本先生の教本から、私のお気に入りの「オーラ・リー」を宿題に出してみました。
翌週「オーラ・リー」をKちゃんと二人で連弾しました。
「きれいな曲…」と弾き終わったあとにKちゃんが感想を言ってくれました。
その後何人かの生徒さんと一緒に連弾をしました。
生徒さんも満足な様子でしたが、付き添いのお母様たちが素敵な曲ですね、家で子供と一緒に弾いてみたいです…等々好評でした。
子供だから子供らしい曲じゃなくてもいいこと、きれいな曲は小さな子供たちにも感動を与えるんだな…と思いました。
そしてRちゃんとも、シニア教本から毎週色々な曲を連弾で弾いています。
昨年Rちゃんは一旦ピアノを辞めました。公文に行きたくて…
ところがピアノを辞めたら寂しくなったそうで、今年の春からピアノを再開しました。
一年のブランクで、忘れたこと、覚えていたことが混在していて、1年前の続きでレッスンはできないので、行きつ戻りつ、リハビリしつつちよっとずつ先に進む…そんなレッスンをしています。
Rちゃんも「シニア・ピアノ教本」が大好きです。
短くて、すぐに弾けて、しかもきれい…。練習しなくても弾けるし(初心者ではないので)
もう一度ピアノを習おうと思い、教室に戻るのも勇気がいることだったと思います。
Rちゃんが練習にめげず(笑)、ピアノとお友達になって、弾きたい曲がいつでも弾けるようになれるよう…祈ってます!