2021.03.12
10年前の今日、東日本大震災がありました。
当時まだ生まれてなかった小さな生徒さんも、今日は大きな地震があった日…と神妙な顔をしていました。
ご両親から聞いた、あの日の出来事を話す生徒さんもいました。習字の先生の経験談まで話す生徒さんも…。
「先生は地震の時にどこにいたの?」
習字の先生の話をしたAちゃんが、そう聞きました。
私はあの日、新宿で習い事をしている最中でした。
突然の揺れに驚いて、クラスの皆さんと外にでると、大勢の人がすでに集まっていました。
目の前の高層ホテルがグニャグニャと撓り、車道では駐車している車が、余震でジャンプしていました。
ありえない光景に茫然としながら、どこかで何か重大な事が起きた…そんな漠然とした思いをもちました。
その後、クラスメートと近くのホテルに避難すると、そこも避難した人で一杯でした。
仕方なく階段に座っていると、隣に座っている見知らぬ女性が号泣し始めました。
階段の一段上に座っているご主人らしき男性が、たまたま見たネットのニュースで、彼女の実家の畑が写り、津波の黒い波が畑を覆っていく様子を見てしまった…と声をおとして話てくださいました。
すると女性が「弟と電話で話してたのに…津波がもうすぐ来ると言ったきり、電話が切れてつながらない…」と声を絞り出すように続けました。
あの日から10年…まだ多くの爪痕が残る被災地ですが、東北の皆さんの粘り強い努力、勤勉さで復興も進みました。
あの日の事を思うと、色々な思いにかられます。
そして勇気ももらいます。
昨年から続くコロナ禍、小さな子供さんから大人まで、我慢、我慢の日が続きます。
でもあの地震を、皆で乗り越えられたのだから、この災難もいつかは乗り越えられる…。
震災から10年の今日、そんな事を思いました。
★日記は3月11日ぶんです。