2019.01.27
ポカポカした太陽の光が教室の中を照らします。
なんて気持ちが良いのでしょう。
9時からレッスンがスタートする土曜日は、明るい朝日に包まれて始まります。
最初の生徒さんはお母さんと一緒に来たSちゃんです。
長く一人っ子でしたが、夏には晴れてお姉さんになります。
「何となく、男の子が生まれるような気がする…」
私の独り言を聞いたSちゃん、不思議そうに「何で?」と聞き返しました。
「なんとなく。勘。」
「じゃあ、当たったら先生に何かあげる」
そんな会話をしました。
Sちゃんはどんなお姉さんになるのでしょう。
そして私の勘は当たるでしょうか…楽しみです!
さて、今週はインフルエンザの影響でお休みの生徒さんが大勢いました。
そして今日も、お休みだらけの一日でした。
受験の準備でお休み、インフルエンザでお休み、曜日変更でお休み…。
なので大掃除をしました。
きれいになった教室で休憩をとりました。
そして一週間をふりかえってみました。
週の中ほどに、恩師から寒中見舞いを頂きました。
生徒さんには、レッスンの時に時々お話している、あの怖いピアノの先生です。
でもこの先生に出会わなければ、私は何も教える物がなかっただろう、というぐらい私に色々と教えてくださった先生です。
「先生、怒って椅子を投げるそうだから、気を付けて」そんな伝説の申し送りをする上級生もいました。
椅子が投げられることはありませんでしたが、とにかく怖い。
「ちがぁぁぁぁうっ!〇△×〇△×!!!」
「ちがぁぁぁうっ!」以降は、声が聴きとれないくらいのハイトーンで怒鳴る。
違うのは音でも、指使いでもなく、音の出し方が違うのです。
不器用な私は、思うように体が使えず、よく怒られたものです。
生徒さんから、「よくピアノが嫌いにならなかったですね」と言われますが、ピアノの面白さ、楽器の持つ表現力の豊かさを教えてくださった唯一の先生でした。
先生の寒中見舞いは、大部分がパソコンで作成された文章で、近況が書かれていました。
今は、老人会の世話役で元気に過ごされていることが書かれていました。
合唱の指導をされて、歌うだけでは面白くないと考えて、音楽史やドレミ唱法について説明されたら、興味を持って聞いてくださったのはたった2名。
他の方は、歌うだけで良い、「あんたは教え方が下手」と直接言われてガックリ…と書かれていました。
何はともあれ先生のお元気な様子に安心しました。
手紙の最後に手書きで「ご活躍嬉しいです。沢山の生徒さんに囲まれているということは、あなたが良い先生ということです。ガンバッテ!!」と書かれていました。
嬉しい一言でした。
先生!私はレッスンの時に生徒さんに、先生の事を話すことが多々あるんですよ。
「あーあ、そんなに練習してなかったら、先生の先生だったら大変なことになってるよ!どんな風に大変かって?ちがぁぁぁぁうっ!って怒鳴って、楽譜いっぱいに赤鉛筆で大きな×を書いて…」
先生に「ちがぁぁぁぁうっ!」と怒られると、私は涙が出るほど怖かったのですが、私の生徒たちは不思議そうな表情をするか、笑います。
やはり先生の偉大さには、まだまだ到底近づいてません。
★日記は1月26日ぶんです。