2018.10.31
今日は、五回目の火曜日なので、本来はレッスンがお休みでしたが、先週風邪でお休みしたので、補講をしました。
「先生、もう大丈夫ですか?」
「先生は、お休みしないので、相当ひどい風邪なんだと思いました。」
生徒さんから色々とお声を掛けて頂きました。
皆さんに心配をお掛けしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
時々せき込みますが、徐々に良くなっています。
もうしばらくお待ちください。
先週たまたま火曜日に振替レッスンを希望していたRさんの補講レッスンも今日しました。、
Rさんはお嬢さんが別の日にピアノを習っています。
ピアノを始めたのは先月から…。
趣味は作曲で、メロディーが頭に浮かぶものの、楽譜に書けないので音楽の基礎を学ぶためにピアノを始めました。
楽典とピアノの勉強をしています。
楽典は難しいのですが、一番の問題は言葉です。
Rさんは中国出身で、日本語の勉強もされていますが、やはり音楽の専門知識となると説明の難しい部分がでてきます…と思っていたら、意外や意外!
Rさんが口にしたのは「漢字が難しい」でした。
楽典の本の最初の方に、楽譜の各部分…「縦線(じゅうせん)」「小節」「終止線」など名称が書いてありました。
練習問題でそれらの名前を記入するところで、「縦」という字を書く時に、Rさんは難色を示しました。
印刷の小さな字をよーく見て丁寧に書いています。
そして一言「漢字が難しいです」
えーっ!漢字を教えて下さった中国の、しかも漢文そのまま話している方から「漢字」が難しいって!?
「Rさん、中国で縦の漢字、どう書くのですか?」
Rさんはパパパッとその字を書きました。
部首の「いとへん」は下の「小」が「ノ」みたいになって、その横に「人」を二つ並べる…
スカスカで、寒々しささえ感じる「縦」の字。
いやまてよ、私達日本人はもっと漢字をスカスカにしたでしょう。
カタカナ。
デコラティブなものは見栄えは良くても、使い勝手がわるいのかな…。
そんなことを考えているうちにRさんは楽典の問題を解き終わりました。
作曲がしたい…ということで、聴音したメロディーをモチーフに二部形式の曲を作って頂く宿題も聞かせて頂きました。
短いけれど素敵なメロディーが書かれていました。
そしてピアノ。
お嬢さん仕込みのピアノは、よく練習してあり、宿題では無いところまで練習してありました。
お母さんによると、お嬢さんはとても厳しいピアノの先生らしいです。
…そこのところは、私がお嬢さんに仕込んだわけではありませんよ!…
練習曲以外に「オーラリー」の連弾をしました。
とてもきれいな伴奏が付いていて、初めて聞く伴奏付の「オーラリー」を聞いたRさんは、「素晴らしい。いいですね。素晴らしいは日本語で何ていいますか?」と質問しました。
「日本語は素晴らしいは、聞く時も、見る時もいつでも使えますよ。中国語では?」
「美味しい時にはハオ ツー、音楽の時はハオ ティン。見る時は…。」
…カタカナで中国語の発音は正確には書けませんが、だいたいそんな音でしょうか。
ピアノを通しての異文化交流が、楽しみなRさんとのレッスンです。
★日記は10月30日ぶんです。