2018.09.27
寒い日が続きます。
明日はもっと寒くなるとか…。
来週には台風が列島を縦断する予報まで出ています。
スカッとした秋晴れが恋しい毎日です。
昨日、レッスン開始前に、少し時間があったので、友人から借りたサザンオールスターズの40周年に発売されたCDを聞きました。
2枚組で「壮年JUMP」や「TUNAMI」「東京VICTORY」等、聞いたことがある曲が何曲も収録してあります。
「あっこの曲、永遠の0の主題歌だ…」
「蛍」を聞いた時に、岡田准一さんが主演した映画を思い出しました。
特攻隊のお話で、原作も読みましたが、とても感動的なストーリーでした。
CDに合わせて何となくメロディーをピアノで弾いてみたら、音が合わない!
微妙なずれが気持悪い。
ピアノの音が下がって聞こえるのです。
なんで!?と思いながら今日に至りました。
CDの回転速度がおかしいから音の高さが変なのかな…家電量販店で安く買ったCDプレーヤーだからね(な、はずないでしょう。)
…なんて思いながらまた「蛍」を聞きました。
やはり今日も低い…(当たり前)
今日、ラストの生徒さんは某国立大学に通う大学院生のNさんでした。
余談ですが、Nさんはご自分に厳しく、練習では弾けていた部分がレッスンで弾けなくなったりすると、ご自分を叱り飛ばしながらピアノを弾いています。
「頭、悪いんじゃないの!もうっ。違うって!」
Nさんに、こんな質問したことがあります。
「論文を書いている時も、怒りながら書いているの?」
「論文は怒らないけれど、動きが遅いパソコンを怒っています」
Nさんのような学生さんが「頭悪いんじゃないの」なんて仰ると、私はいたたまれなくなります。
Nさんの頭が悪いなら、私の頭はゾウリムシ程度!?とか。(笑)
Nさんは大学在学中にオーケストラに入り、トランペットを吹いていました。
レッスンが終わったあとに、「蛍」をNさんに聞いてもらいました。
音がずれていることに、何かお答えを出してくれるのではないかと期待して。
演奏は管楽器、弦楽器、ピアノ、その他諸々の楽器の音が聞こえてきます。
Nさんはじっと「蛍」を聞いています。
「オケでは442ですよ…。ピアノは440ですよね…」
442とは一点ラの音を442Hzでチューニングすることです。
昔は、国や地域で楽器のピッチにばらつきがあったそうです。
国際化されるに従い、ラは440Hzという取り決めが出来ました。
しかしながら音は高くするほど輝かしく聞こえるため、人よりちょっとばかり高く…というような気運が生まれ、巨匠カラヤンさんあたりから442や443の楽団も生まれました。
実は自宅のピアノも、調律師さんの好みで、高音部は高めに調律されていました。
極端な時は、和音で押さえると歪さえ感じ、調律しなおしてもらったこともありました。
教室のピアノは440です。
さすがNさん!お見事なお答え。
CDとピアノのピッチが違っていたのですね。
「蛍」の謎が解けました。